8月26日 Berryz工房サマーコンサートツアー2006 『夏夏! 〜あなたを好きになる三原則〜』千秋楽 大阪厚生年金会館

ベリーズはかつてあった拙さゆえの魅力を脱ぎ捨て、見事にその次の段階へと進化を果たしました。夏の日差しの様な眩しさ溢れるコンサートでした。


▼自分が初めてベリーズに興味を持ったのは、Wスタンバイの予習で「あなたなし」をCDで聴いた時です。こんな凄い曲を、拙いスキルしか持たないちっちゃい娘が歌う。そのギャップがフックとなって、「あ、この娘たち面白いかも」と初めて思えたものです。でも、実際ライブで見てみるとそういうアングルは希薄で、「可愛い娘が歌って踊る」という、ただそれだけのシンプルな事実がとてつもなく魅力的だったりして。そのふたつが自分の中でのベリーズの面白さとしてありました。ただ、後者の魅力はまだまだ距離を突破する力が弱く、ベリコンの面白さはどれだけ前で見られるかに左右される、それが春ツアーまでの印象。
今ツアーは「夏」をテーマにした事もあって、等身大の明るい曲が多いセットリスト。昼公演は2階席だったのでどうかなと思っていたのですが、いやいや、夜見ないで帰っちゃってもいいんじゃないのってくらい楽しめました。大満足。


▼かつてあった「拙さ故のアングル」や、「素材をそのまま供されるシンプルな魅力」という段階からもう一歩進んで、「普通に良く出来たアイドル」を真っ向勝負で演じられる段階に彼女たちは到達しました。そこに良曲が供給され、しっかりした演出が支える。だから後ろの席までちゃんと魅力が届くわけです。
アングルが際だっていた「あなたなし」が今回カットされたのは必然でしたね。「スペジェネ」をカットする絶好のチャンスだったんじゃないの、とすら思いました。


▼春のにょきにょきチャンピオンでは、嗣永が突出しているという印象を受けました。体とスキルが成長した結果、本人の頭の中のイメージを実現出来るようになったという感じで。今回は全員に同じ現象が起こったように感じました。勿論到達レベルにばらつきはありますが、誰かが突出しているという印象は無し。それぞれが「自分の型」を掴かみ、以前の「ちっちゃい娘がドタバタ頑張ってるなー」という状態から、プロフェッショナルの階段を一段登った、と言えるでしょうか。全員一丸となったエネルギーを浴びる心地良さといったら!


▼ただ、そういった変化を捉えて、ベリーズから大切ななにかが無くなってしまった、と嘆く人もいるでしょう。そんな人が℃-uteに流れる気持ちも分からなくはありません。ですが、そこまでベリーズに必死ではない自分としては、これだけ楽しいものを見せてもらえれば文句のあろうはずも無く。横綱相撲で真っ向から寄り切られた感じです。「黄金期」という言葉さえ浮かびました。


▼今回のツアーは演劇的なつくりになっています。メンバーが一泊二日の夏合宿に来ている設定で、計3回の寸劇が入る構成。テンポが悪くなるという声もあったようですし、シチュエーションを限定し過ぎる事でその世界に入っていけなくなる人もいたかも知れません。けれど、自分はこの試みは凄く良かったと思います。堅牢な土台を用意する事で、その上でメンバーが伸び伸びと振る舞う事が出来る。結果、彼女たちの溌剌とした魅力を堪能できました。
手の込んだ構成もそうですが、今回は随所にスタッフの手腕が光りましたね。象徴的だったのが「蝉」の後の寸劇で、からかわれたキャプが熊井に殴りかかる小芝居のくだり。長い手で頭を押さえられて拳が届かなくて、「今日はこれくらいで勘弁しといたるわ」と強がってみせる、池野めだかのアレです。昼の部ではオチの台詞が「今日はこれくらいで良しとするか!」だったのですが、夜の部では台詞をオリジナルと同じにした挙げ句、全員一斉にずっこけるという(笑)。過去の例を見ても、優秀なスタッフほどフットワークが軽いんですよね。
確認していませんが、スタッフが交代していないのなら、これまでのベリコンや最近の娘。コン、ハイスコアを手掛けた ONE POINT でしょうか。ここはMOMOXに次いで、いつも良い仕事してくれています(ハイスコアでのカバーを除く)。


▼以前、「ベリーズはローティーンという対世間的足枷が外れてスキルも身に付いた、デビュー5年後が勝負」と言った人がいました。アイドルには鮮度というやっかいな問題があるだけに、自分はこの説に懐疑的でした。ですがこれだけの輝きを見せられて、ちょっとだけ、ちょっとだけだけど、その説を信じてもいいかなという気になれました。


▼以下、印象に残った点をグダグダと。

・嗣永は完璧。言うことなし。参りました。
・ルックスで抜けていたのが夏焼。フランス映画に出てきそうな雰囲気で。
茉麻。「ファイポー」で鞄からマフラータオルを取り出して振り回すTシャツ姿の茉麻は、どう見ても洗濯物を叩いて伸ばす主婦二児の母でした。
茉麻のおでこに極太マジックで落書きしたい男達の会、会員募集中。
・自分の茉麻に対する感情は歪みまくってると思う。
・この日の茉麻のダンスはキビキビとしてダイナミックで、これは他のメンバーにも言える事なんだけど、頑張ってレッスンしてるんだなあ、と改めて感じました。
・熊井のダンスってやっぱりぎこちないんだけど、時々ピタッとはまる瞬間があって、そしたらスタイルが良いだけにすごく格好いい。


・客入りは昼夜とも所々歯抜けがある程度で、ほぼ満席。一般人らしき親子連れは昼公演で2〜3組確認。
・贈花は「ハロプロやねん!」から。
・千秋楽ってことで、感極まるメンバーとお疲れ様ムードのヲタに置いてかれるんじゃないかと危惧してたんですが、杞憂でしたね。最初からテンション全開の盛り上がりに乗っかって楽しめました。
・以下、セットリストに沿っての感想。
・「ファイティングポーズはだてじゃない」。「きっかけー きっかけーなら」のところでジャンプする振りが好きなんだけど、今回は肩から鞄を提げてたせいでぎこちなかったのが残念。
・初めて「ギャグ100回」を良い曲だなって思えた。どこが良いかはうまく言えないんだけど、この流れだととても楽しい。
・「友情純情〜」。拳を突き上げて客席を煽る熊井が男らしくて格好いい。このあたりまで、「つんく♂先生、あと100年くらい大丈夫なんじゃないの?」と思ってしまうくらい、楽曲・構成とも完璧だった。
・嗣永、茉麻、キャプ、菅谷によるしりとり。昼の部は、嗣永「食い倒れ」茉麻「レッスンで」キャプ「でっかい靴」菅谷「嗣永桃子」。夜の部は、嗣永「今日」茉麻「新幹線で」キャプ「カフェラテをこぼした」菅谷「嗣永桃子さん」。最早しりとりですらないという。嗣永が「それって今朝の私の事じゃん!」とキレてオチ。
・「三人祭」(夏焼・徳永・熊井)。地鳴りの様なベースが狂気を増幅する!ピンクのズラじゃなかったのが、ホッとしたような、残念なような。
・「めちゃホリ」(菅谷)。よく頑張りました!
・「ハレーションサマー」(キャプ・嗣永・茉麻)。今回唯一、「いびつなベリーズ」を感じさせた曲。CD聴いた時点ではなんでこの三人なんだろう、夏焼とか入れた方が良かったんじゃ、なんて思ってたんですが、見て納得。「変!」「なんで?」を感じさせるメンバーだからこそ、オリジナルのイメージに近い「味」が出る。♂の慧眼。あるいはキャプの代わりに千奈子が入ってたらフィリピーナな感じが出て面白かったのかも知れないけど、そうなると、キャプテンin三人祭というとんでもなく倒錯した光景を目撃する事になったわけで。これで良かったのかも知れない。
・「夏 Remember You」。楽しみにしていた曲なんだけど、大音量のオケに対抗するためか、声を張り上げる感じになってニュアンスが潰れてしまったのが残念。あと、この流れで聴く曲でもないと思う。来年の夏に期待。
・「かっちょええ!」。この振りで膝丈までのパンツ履かせるとはどういうことか!(机を叩きながら)
・「パッション E-CHA E-CHA」。ひとりだけハニパれてない熊井(笑)。
・「夏わかめ」。あああぁぁぁあああああぁぁあああ!ハイスコアでヲタを萌え殺した「寝転がって頬杖ついてニッコニコ」プレイがあぁ!体育座りになってるぅう!責任者出て来い!
・「蝉」。「夏 Remember You」に同じく。
・「夏 Remenber You」までのセットリストは完璧。が、その後の4曲は少し息切れを感じました。一品一品はおいしいんだけど、同じ味付けが続いて、もうちょっと変化が欲しい、そんな感じ。自分が息切れしてただけという説もありますが。
・「21時までのシンデレラ」「スッペシャルジェネレ〜ション」「なんちゅう恋をやってる YOU KNOW」。ここから夏というテーマを離れて、キラーチューンの連打。
「シンデレラ」の「(愛して、愛して、愛して)足りないの」のところで、夏焼の声量が増して以前より中低音が響くようになっていました。それは彼女の成長の証だから嬉しくもあるんだけど、あの不安定な、だからこそ切なく響く歌声も好きだったんで、ちょっと悲しくもあり。
・「ジリリキテル」。強いてこの日ベストパフォーマンスの一曲を選ぶならこれ。春ツアーでもこの曲が一番良かったんだけど、やっぱり素晴らしい。重力に抗うダンスが痛い曲調にぴったり。ビジョンに抜かれた嗣永の鋭角的な表情にゾクッとする。
・EC。夏焼の誕生日ってことで、雅コール。やりなれないもんで、ちょっと恥ずかしかった(笑)。夜の部では、スタッフの機転で客席のおめでとうボードが次々とビジョンに映し出され、より一層祝祭ムードが高まる。
最終公演だからか、あくまで「アンコール」で頑張ろうとしてたヲタが側にいたんだけど、衆寡敵せず、結局諦めて途中から「雅コール」に切り替えてて、ちょっと笑った。
・EC明けのMC。夜の部では、菅谷が涙ぐんで喋れなくなったり。
・最後は「マジ夏すぎる」に「ピリリといこう」で締め。菅谷に続いてキャプテンもちょっと涙ぐんでましたね。大盛り上がりのなか終演。

aibomb2006-09-05

8月はメロンコン、リボンの騎士、cutie circuit in 須磨、ベリコンに行きました。どれも楽しかったですね。最近はテレビやラジオのチェックを怠りがちで、ちゃんと押さえているのは「ハロプロやねん!」くらい。在宅期間中は下降して、現場に出ると上がる日々。
やっぱり思うのは、本当にいろんななものが変わってしまったなあという事で、そしてその事にいちいち感慨を催す事も少なくなり、そりゃ7年もヲタやってれば自分も相応に変わってくるわけだし、最前線から脱落しつつある事を感じながらも、でもやっぱりハロプロは楽しいなあ、そんな感じです。


そういえば、ベリコンで行った大阪厚生年金会館で、ごっちん秋ツアーのポスターを見かけました。全体的にはUFA仕事なんですが、ツアーロゴにごっちんのシルエットが入ってるのが格好良いです。やっぱり立ち姿が栄えるって点ではハロプロ随一ですな。「コンサートツアー」じゃなくて「LIVE TOUR」なのが話題になったりしてましたが、秋ツアー、どうなんでしょうか。なにが出てくるか読めないし、そこで自分が何を感じるのか。今から楽しみです。

Cutie Circuit2006 in 須磨に行ってきました。


楽しかった。本当に、本当に素晴らしかった。すべてが完璧だった。
メンバーはリラックスして、伸び伸びとステージを楽しんでいた。頑張って盛り上げようとするのではなくて、楽しさの余りついはしゃいでしまう。そんな風にすら感じられた。跳ねるようなダンスはかけがえのない調和を奏でた。「わっきゃない(Z)」で村上が「行くでー!」と叫んだ瞬間、この世界の全てが肯定されたような気がして、少し泣いた。
そこには親密な空気が満ちていた。どんな物語も必要ない。その瞬間がただひたすら楽しく、愛おしかった。そしてその感情をメンバーと共有していると確信できた。この瞬間は永遠だ。


でも、その時、僕はあの娘のことを思った。
僕たちの前から姿を消して随分になる、あの娘の事を思った。
ハロプロはこんなにも素晴らしいのに、そこにあの娘はいない。


あの娘が僕の中から消える事は、決してない。例え悲しい結末を迎えるとしても、もう心の準備は出来ている。なにが起こっても、あの娘の代わりはどこにもいない。


℃-uteが放つ暖かさに既視感の様なものを感じ、すぐに気づいた。
2期タンポポだ。


僕はもう、これ以上失いたくない。

7月17日 Hello!project 2006 summer Wonderful hearts land 大阪城ホール

■今更ながら、ワンダコン大阪公演感想文の続き。前回は特に印象に残った点のみ書いたので、今回は構成面について。代々木には行ってないので、卒コンに纏わる要素は抜きで。


■自分がハロコンに求めるものって、ハロプロメンバーが全員集合して、順番に持ち歌を歌って、最後は「あーるふぉー」とか歌って、大会場いっぱいに拡がる輝きとエネルギーに圧倒されたい、「やっぱりハロプロってすげー」と思わされたい、そういうものです。
そんな自分にとって、今回のハロコンは構成の面で不満の残るものでした。


■セットリストは27曲中15曲がカラオケ演目(「あーるふぉー」は除く)。各ユニットが単独コンサートを行っている現状、ハロコンにプレミアを付けて集客を、という事でしょう。でもそれって、「それぞれが持ち歌を歌うより、ここでしか見られないカラオケの方が客寄せとして魅力的」と作り手が認めてしまったようなもの。楽曲の弱さを分かってるなら、その質を上げる方向で頑張ろうってのが本道でしょう。現に昔はそれで客が入ってたんだから。
今回は中央ステージがメインステージとしてあまり使われず、周回通路に散開して歌う事が多かったです。それは「可愛い娘がお客さんの近くにいっぱい来ますよー」という事で、フォーメーションもなにもあったものじゃなくて、表現として成立しているとはちょっと思えませんでした。そもそも、表現を成立させようという作り手の意思すら感じられなかった。それが前回「大箱を使った激レス大会」と書いた意味です。実際、レスしまくってたし。
「凄いハロプロ」を目撃したい自分としては、そういうサービスはあくまでおまけ程度にして、持ち歌で勝負して欲しいと思うのです(実際にメンバーが近くに来ると、「うわーかわええええ!!!もっと前行っときゃ良かった!」とか思ってしまうのはヲタの悲しい性なんだけど)。


■今、ハロプロメンバーが全員集合した姿を見られる機会って、正月ハロコン横アリ公演とスポフェスのみ。つまり、関東での公演だけなんですよね。加えて、地方でのアリーナ公演は名古屋・大阪の夏ハロのみ。ただでさえハロプロという枠を感じにくくなっている昨今、「圧倒的なハロプロの輝きとエネルギー」に飢える地方在住のヲタとしては、エルダーメンバーの出演も含め、もうちょっと無理してくれないかなあ、というのが率直な感想です。せめて夏ハロだけは、最後の砦であって欲しかった。大幅減益で台所が苦しいのはお察し申し上げますが。
ハロプロという枠を感じる機会を設ける事が、今いるヲタの繋ぎ止め、引いては先々への投資になると思うし。今回のワンダコンを「エルダーヲタのワンダヲタへの引っ越し大作戦」と呼んだ人がいるけれど、それはグッズの売上げを伸ばしはしても、確実にある種の(恐らくは古いタイプの)ヲタのハロプロ離れを促す事になる。スタンドに拡がる暗幕がその事を証明しているんじゃないか。


■あと、最後のリミックスメドレーですが、あれもちょっとどうかと思います。ひょっとすると、メロンの申し訳nightとのコラボと同様、ヲタの嗜好に歩み寄ったつもりかもしれないけど。本家がそれをやってどうする。ヲタは公式プロダクツで遊ぶ事しか出来ないから、ああいう事やってるんであってさ(さすがに「大阪ラプソディー」にはつい笑ってしまったけど)。
特にまだCDすら出していない「わっきゃない(Z)」は無し。℃-uteにとっても大切な歌なんだから、もっと大事にしてあげて欲しい。彼女たちが曲に誇りを持ち続けられるようにね。


■遊びっていうのは土台がしっかりしているから成り立つもので、今は目先の利益よりも、土台を再建する事を優先して欲しいです。もちろん、外部スタッフの登用に見られるように試行錯誤はしてるんだろうし、特に自分にとってのハロプロの魅力がつんく♂先生のバカっぷりと不可分である以上、どうしようもない部分もあるのだけれど。
こうなるといつもの話の繰り返ですねし。とりあえずつんく♂先生が復活してくれないことにはどうにもならん。加奈子さん、頼むよ。旦那の尻叩いておくれ。


■色々書いておりますが、楽しくなかったのかと言われると、実はしっかり楽しんだんですけどね。あの人数なりのエネルギーは感じられたし、前回も書いたけど、特に℃-ute美勇伝、「夏男」の高橋は本当に素晴らしかった!
昼公演より夜公演の方が楽しめるのは、この手のコンサートではいつもの事ですね。そういうものだと割り切ってしまえば、ヲタならではの微細な視線で楽しめる点はたくさんありますし。
でも、ここにエルダーのメンバーもいれば、ちゃんと持ち歌歌ってくれれば、もっと凄いだろうになあと思うと、なんとも歯痒いのです。


■明るい話もしましょう。
ゴニョゴニョ音源で聴く「わっきゃない(Z)」が素晴らしすぎる!
こんなに楽しいのに、なぜだか泣けてくる。断片だけでこうなんだから、フルコーラス聴いたら自分はどうなっちゃうんだろう。メロンコン会場のなんばHatchハロショに近いんで、そのついでに買いに行こう。今から楽しみで仕方ないです。


■以下、前回書き漏らした点を、箇条書きでダラダラと。


・会場に入ってまず驚いたのが、客席の少なさ。アリーナは両端に計840席ほど。スタンド(→座席表)も両端のC〜Eブロック・J〜Lブロックが暗幕で完全封鎖。残りのブロックも上段3〜4列が封鎖。満員の状態で6200人くらいかな。公演中にメンバーが客席を煽っても、いかにもレスポンスが少なくて。特に美勇伝の圧倒的なパフォーマンスの後の声援の少なさは、ちょっと報われなさ過ぎだよなあ、と感じるほど。
・城ホールは去年の夏ハロ以来一年ぶり。その記憶を引きずっていたせいもあってか、全員集合時のステージにちょっと寂しさを感じたり。いきなり「あーるふぉー」歌われても、君らALL STARSやないやん!
・「なんか人数多いなー、あれ誰だろう?」とか思ってたら、エッグがたくさんいた。周回通路に散開した時、目の前にエッグ3連発とかだと対処に困る。踊ってる是永を初めて見た!
・キッズやエッグと並ぶと、やっぱり娘。メンバーは華もスキルも抜けている。体も出来上がってるし。
・久住に芸能人オーラらしきものが出てた。あと2年くらいしたら、結構とんでもないことになってるのかも、なんて思った。
ハロコンの良さのひとつに、PPPHが揃いきらないので歌が聴きやすいってのがあると思う。
・「好きすぎてバカみたい」(れいな・夏焼・村上・矢島)。間奏部、スキップで花道を移動する時、村上・矢島はれいな・夏焼より常に体ひとつ前に飛び出す感じ。グイッグイッと。素晴らしい。
すっかりカラオケ演目の定番になってしまったけれど、なぜだかこの曲はあまり抵抗がない。dEF DIVAというユニットに思い入れがないからかな?いつもそれなりに成立してるように感じられる。
・菅谷のフニャフニャしたダンス。初めて見た時から面白くて仕方なかったんだけど、相変わらずでなにより。単に運動神経が鈍いだけとも言えるけど、あの味はなかなか出せるもんじゃない。これもまた才能。
・自分の中で鈴木って、いまだに「あぁ!」の頃の「ちっちゃくて目が座ってて、異常に歌がうまい恐るべき子供」というイメージのまま。なので、背が伸びてすっかりスレンダーになった彼女が目の前に来ても、一瞬誰だか分からない。
・「おおきに、道の端から・・・」。こんな曲、存在自体初めて知ったよ。どうしろとおっしゃるのですか(笑)?昔のハロコンで童謡歌った時ってこんな感じだったのかなあ、などと。隣のヲタが早速鳴子を用意してたのに笑った。
・MCでの矢口と萩原のからみ。銭湯の娘で共演したせいか、随分打ち解けた感じ。萩原は背が138cmまで伸びたそうで、危機感を持つ矢口(笑)。
・萩原は終始サングラスを装着。ものもらい説もあったけど、一週前の名古屋公演でもつけていて、前々日の公録では裸眼だったから、そういう趣向なんでしょう。
ベリーズ新曲「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」。春ツアーを見た時も感じたけど、ベリーズはかつてのいびつさを脱ぎ去って、「普通に良く出来たアイドルグループ」になりつつあると思う。良くも悪くも安定してきている。今回もその路線を推し進めた曲。昼公演では「普通だなー」としか感じなかったけど、夜公演ではなんだか良いように感じられた。これから聴く度に好きになっていきそう。ちゃんと曲の向こうにイメージされた風景が見えるしね。
・ただ、この日に限って言えば、℃-uteに喰われた感はあった。曲数とか出る順番で℃-uteが優遇されていたのが大きかったんだろうけど。
茉麻。おでこ全開。あの髪型はやっぱり本人が気に入ってるんだろうか。可愛いんだけど、なぜか笑えて仕方がない。不条理感3割増し。
ごっちんHPP最大の失策は、美勇伝の見せ場をちゃんと用意しなかった事だと思う。
・田型ステージの間にスピーカーが立っているので、ステージ上に死角が出来てしまう。夜公演、「唇から〜」で石川が床をのたくってるのが見えなかった時は、あんまりだと思った。
・去年の夏ハロや正月ワンダでも感じた事だけど、ハロコンでのよっすぃ〜はいつだって抜群だ。正直、娘。コンより数段輝いて見える。彼女の持つスケール感には、このくらいの規模のコンサートが似合うという事なのかな。石川が見てると思って張り切っちゃうから、だったらいいな!(いいな!)
・「男友達」のあと、よっすぃ〜が「紺野あさみ、小川麻琴、卒業おめでとう!」。このツアーはふたりの卒業ツアーという位置づけだったらしい。自分はてっきり紺野ひとりの卒業ツアーだと思っていたので、ここでちょっと引っ掛かってしまった。ふたりの挨拶は、マコが「今回が10人最後のツアー」と軽く前フリしてから、紺野が娘。に入って良かった事を5つあげるという、紺野偏重の構成。この辺の見せ方がどっちつかずだったのは残念。
・結局自分は、ちゃんと5期メンバーを見てこなかった。そういう事なんだろう。
・夜公演、最後のメドレーのあたりで紺野がヘッドセットを落として、踊りながら巧みに着け直してた。
・村上が気になって、近くに来る度にずっと見ていた。最後の「ship to the future」、目の前で石川と並んで踊る場面があったんだけど、結果は石川の圧勝。これは相手が悪かった。
・この中に矢口が紛れ込んで歌っててもわかんないよなー、と思った。


・公演時間は、1時間45分くらい。
・贈花は3つ。「まことさん江 読売テレビ『WEST21』より」「Hello!Project御一同様へ 株式会社テレビ東京 コンテンツ事業局長 橋荘一郎」「Hello!projectさんへ ABCラジオ ハロプロやねんより」。ヤン土からは無し。
・客席は、ちらほらと歯抜けがありつつも、おおむね埋まっていた模様。
・一般の親子連れはほとんど見かけず。グッズ装着したリピーターっぽいのは何組か居たけど。
・話題の束サイホルダーは、ほとんど見かけなかった。良きかな。
・さぶ厨(関西のあらゆるハロプロ系コンサに現れて、アヤンキーの縫いぐるみを抱えながら、よく分からない事を叫んでいる亜弥ヲタ。関西では結構有名)は今日も元気でした。最近さぶ厨を見つけるとなんだか安心する。
・なんでさぶ厨の話で終わるんだ。

aibomb2006-07-26

卒コンレポを読んだ。
その場に行かないと決めたのは自分。いや、決めたというよりも、自分は行かないだろうなと思っているうちにズルズルと、といった方が正しいか。
その事をちょっと後悔している自分は、まだ大丈夫なのかな、などと思う。
よくわからない。

7月17日 Hello!project 2006 Summer Wonderful Hearts Ldnd 大阪城ホール

昼 スタンド I ブロック 11列
夜 スタンド A ブロック 10列


ワンダフルハーツランド大阪公演に行ってきましたよ。要点だけ挙げるとこんな感じ。


℃-ute美勇伝が素晴らしかった。石川梨華は化け物。
・今の娘。の弱点は均質さ。
・ひとことで言って「大箱を使った激レス大会」。そろそろ本道に戻りませんか。もう限界って事は作り手も分かってるんでしょ?


代々木には行かないので、これで紺野を生で見るのは最後だったんですが、全然実感がありませんでした。会場も特にしんみりムードというわけでもなくて。挨拶は台本通りだったし、最終公演まではこんなものなのかな。高橋は涙ぐんでたようにも見えたけど。


以下もうちょっと詳しく、ネタばれアリで。今日は個別に印象に残ったところだけ。全体の構成等については次回。




℃-uteは、「即 抱きしめて」が特に素晴らしかった。洗練される以前の衝動がほとばしる。引き絞られ、放たれる寸前の矢の様な漲った感じ。「サマナイ」〜「抱いて HOLD ON ME」の頃の娘。すら彷彿とさせる。
村上の誰よりも大きく体を反らす動き。矢島の弾けるダンス。8人の凸凹っぷりに、なにか懐かしい気持ちになったり。
ここには確かに「刹那の魔法」があったと思う。


■で、そんな℃-uteのフレッシュさに呆けていた自分の横っ面を張り飛ばしてくれたのが美勇伝。いやもう凄かった。特に「唇から愛をちょうだい」。スケール感で娘。を完全に凌駕していた。アリーナを狭く感じたくらい。石川ももうキャリア6年、これ以上ないほど洗練された高スキルを誇るのに、初期衝動がまったく失われていない。あの体つきも相俟って、なんだかこの世のものとは思えなかった。ほとんどストリップまがいのパフォーマンスにも、ただ圧倒されるのみ。この人は狂っていると思った。心の底からのスタンディングオベーション
衣裳(→写真)も曲のイメージに合ってて良かった。岡田なんて金髪にしてるもんだから、洋ピンに出てきそうな雰囲気で(笑)。「エロでバカでかっこいい」美勇伝の本領発揮。
三好は「ルノアール 印象派のように」でのパフォーマンスが印象的。この人本来の攻撃性が生かされて、ヒサブリに「かっこいい三好」を見た気分。水を得た魚。


■「即 抱きしめて」と「唇から愛をちょうだい」の間中、鳥肌が立ちっぱなしだった。


■高橋・鈴木・菅谷の「GOOD BYE 夏男」。自分が見たかった「ボーカリスト 高橋愛」をやっと見せてくれたなあ、と感じた。
自分が前から思っていたことに、「今の娘。に必要なのは、ボンブラサントス・アンナの様な圧倒的に突き抜けるボーカル」ってのがあって。後でも書くけど、今の娘。は均質さゆえにボーカルグループとしての、ひいては音楽的な面白さを引き出しづらくなっていると思う。で、「夏男」での高橋は、「ひょっとしたら、これならいけるんじゃないか」と思わせてくれるものがあった。力強く、しかし軽やかに駆け上がる歌声。これを軸にすれば、現有戦力でももっと面白い事が出来るんじゃないか、と。
まあ、喉のスタミナとかダンスとの兼ね合いとかキャラクターとか、つんく♂先生にも考えがあるんだろうけど。なにより自分の中で、高橋卒業はもう秒読み段階って事になっているので(事実認識としてではなく、願望として)、後継者の事を考えると難しいところではあるけれど。


■やっぱり娘。には、大トリで圧倒的な存在感をみせて欲しいという願望があるのだけれど。「来たっ!」という感じは弱まっているな、というのが正直な感想。「Ambitious」はライブで映える曲だろうと期待してたんだけど、あとちょっと何かが足りない。
今の娘。は良くも悪くも均質で、それは言葉を変えれば凡庸という事で、それが5期的というか、今の娘。ならではの魅力なんだろうなとは思う。だからこそ、「青空が続くような未来であれ!」という比較的凡庸な曲があれだけ響くのだろう。「声」や「ラブ&ピース」も同様。
今回は「Ambitious」以外は「好きな先輩」「本気で熱いテーマソング」「恋レボ」と、5期にとって初のアルバムである4thからの選曲だった。これはやっぱり、5期がひとつの終わりをむかえるって事を意識しているんだろう。確かに「好きな先輩」なんかはこれしかないって選曲ではあったけど、あとの2曲はむしろ、今の「比較的凡庸なモーニング娘。」に沿った曲で良かったんじゃないだろうか。それこそ「青空」とかね。まあ、それをやると、この曲はこれで終わっちゃうのかも知れないけれど。
とは言え、卒業って事を考えると、「今を見せる」よりも「振り返る」曲で良かったのかな、とも思う。結局よくわからない。
そもそもハロコンで卒業ってのがおかしいんだけどね。


■これで紺野を見るのは最後なんだって、途中から忘れてた。最後の挨拶を終え、彼女が階段を駆け下りてゆくのを見送りながら、全く実感がなかった。あっさりとした別れ。
どうも今の自分は、娘。ヲタとして良くない時期みたいだ。いろんなものが素通りしていってしまう。とって付けた様なこと書いてもしょうがないので、これ以上は書かない。
お疲れさま。今はこれだけ。