10月15日 モーニング娘。コンサートツアー2006秋 〜踊れ!モーニングカレー〜 神戸国際会館こくさいホール

▼先週は月曜日にCKB、土曜日にシャ乱Qとおっさんバンドのライブばかり行っていた事もあって、とにかく「若い肉体はそれだけで説得力を持つ」という事実に圧倒されました。みんな動く動く。見ているだけで楽しい。
するとこちらの体も自然に反応するわけで。今の自分にとって、「踊り狂う」か「ただひたすら見とれる」というのが娘。コンの正しい鑑賞法なのかも。振りが全く体に入ってないし、ちゃんと見ておきたかったので、結局軽くリズムを取りながら見とれておりました。


▼今回のコンサートで自分が感じた娘。の魅力って、℃-uteのそれと近いのかも知れません。
℃-uteの魅力としてかつての娘。の様な物語性を挙げる人がいますが、自分はちょっとそれに違和感があって。まだ物語が始まっていないシンプルな存在であるがゆえに、ちょっとした声のニュアンスや身のこなしといった魅力が浮かび上がってくる。ベタな物語性に回収できない、瞬間輝いてそのまま走り去ってしまいそうなもの。それこそが今の℃-uteのかけがえの無さなんじゃないかと思うのです。
それに近い魅力を今回の娘。には感じました。もちろん、その輝きの持続力、暴力性には格段の差がありますが。
最近自分のハロプロに対するスタンスが変わってきたので、殊更にそう感じたのかもしれません。


▼とはいえ、そこにぶっとい物語の筋を一本通してくれたのがガキさん20日が誕生日って事で夜のアンコールはガキさんコール。なんでも、来週21日土曜日の福岡公演が直近だけど、そこはれいな凱旋とかぶるので、一部のヲタが協議して決めたとかなんとか。自分は最初意味が分からなかったんですが、そこはガキさんも同じだったそうで。スクリーンに映るおめでとうサイリウムを見てようやく事の次第を理解したそうです。EC明けにメンバー含めてのハッピバースデーを聴くガキさん、ほんとにいい顔してました。過去の様々な物語を纏っているからこその味わい。
だからか、その後歌った「歩いてる」の最大公約数的な歌詞も、ことのほか心に響きました。


▼昼は2階席だったんですが、最初好みの曲調が続いたこともあって、「やべえ!楽しい!」っていきなりテンションが上がって。でも、マンパワーあたりからちょっと失速したかな?と感じてしまって、中盤は割と平坦な印象。
ですが、夜は1階18列で体感距離が近かったせいか、昼ほどにはテンションを途切れさせずに楽しめました。終盤の畳みかけも圧巻。「セクシーボーイ」は勿論、「色じれ」まで名曲に聴こえてしまうほど(「セクシーボーイ」ってあまり評判良くない様ですが、自分はこれ、大好きです)。お約束の「青空」ではグッときて。
このあたり、今回自分が「グループとしての表現」よりも、「若い肉体の力」により一層の魅力を感じた証明なのかもしれませんね。


▼8人が密集体型を取った所をオペラグラスで見て、ルックスの隙の無さにビックリ。メンバーの意識の上でも、同じ方向を向いているというか、かなり凝縮された印象を受けました。8期オーディションはもうちょっと先でも良かったんじゃ・・・などと。


▼印象に残ったメンバー
・まずは亀井。春ツアーに続いて好調を維持しているようで。極太の描線を引くような、力感のあるダンス。ターンも誰よりも素早く、体のひねりも大きい。2階席からだと個体識別が難しいんですが、「あの娘すごい!誰だろ?」と思ってよく見ると、決まって亀井でした。ガタイが良いから見栄えがするってのもあるんだろうけど(笑)。
彼女の笑顔を見ていると、ロックボーカリストオーディションでつんく♂先生がなっちを評した「あの笑顔が恐い」という言葉を思い出します。もちろん良い意味で。
ガキさんはいつも楽しそうですねえ。
美貴様。れいなとのふたりMCで「元気になる瞬間は?」という御題に対して、「普段元気になる事ってない」とか。ヲタのブーイングを「まあ、聞きなよ」とタメ口で遮る美貴様がステキでした。
昼の部ではダルそうにしてて、「Thanks!」でも声が出てなくて、体調悪いのかなと思ったんですが、夜はバキバキに踊ってましたね。周りと良いコントラストになってました。ただ、夜も声はあまり出ていなかったので、喉に疲れが溜まってるのかも。
・れいなの「恋人は心の応援団」。なんじゃありゃ(笑)。れいなのアイドル属性を曲の中でここまで引き出したのって初めてじゃないかな?「表現の幅を拡げる」とか言って、いかにも♂が考えそうな事だと思ったんですが、どうなんでしょうか。
・高橋はもうそろそろ「恋ING」を卒業しても良いんじゃないかな。そのくらい大人びた印象を受けました。
・久住に少しづつ心のベルリンの壁を掘り崩されている件。


▼その他細々とした事など
・メンバーが出てきた瞬間、「あ、少ない」。このくらいが適正人数なのかな、とも思ったり。
・みんな良く声が出ていましたね。春と比べても、危うさを感じることが殆どありませんでした。
・最初の挨拶で特に声援が大きかったのは、亀井とれいな。
ハピサマで逆光になる瞬間があって、その瞬間のれいなのシルエットにゾクッとしました。
・「Yeah!愛したい」でスクリーンに映るトラボルタ@サタデーナイトフィーバーのシルエット、その頭は特大アフロ。あれ、ダンスマンだよねえ・・・。リリース当時からダンスマン臭いと言われてたこの曲、やっぱりなにか大人の事情があったのかと、改めて勘ぐってしまいました。
・「マンパワー」みたいな曲を成立させるには、矢口や石川みたいな、ある種狂気を感じさせるメンバーが必要なのかも。バカつんく♂(誉め言葉)の依り代としての娘。という問題。
・「チャンス チャンス ブギ」のハニパって指クルクル回す振り、ベリーズの「パッション E-CHA E-CHA」と同じでしたね。同じ人が振り付けてるのかな?
・「HOW DO YOU LIKE JAPAN」の振りが変わりましたね。春はCDほどのインパクトを感じなくてアレレ・・・と思ってたんですが、今回はガツンときました。
・ピンクなおふたりのアレ。現場で聴いた限りでは、前作ほどのインパクトは感じず。正直、ホッとしました。楽曲大賞で彼女たちの曲を2曲も入れると、さすがに正気を疑われかねないので。本末転倒。
・音響がとても良かったです。会場の良さもあるでしょうが、月曜日に同会場で行われたCKBのライブでは結構聞きづらかったので、スタッフの腕が良かったんでしょうか。GJ!
・客の入りは、夜は開演5分前の時点で3階席後方2列が歯抜けでしたが、当日立ち見券が出てたし、ほぼ満席と言って良いでしょう。親子連れはほとんど見かけませんでした。
・贈花はチェックし忘れ。


▼紺マコ卒業発表以降、娘。に対するテンションが下がっていて、楽しめるか心配だったんですが、いやー楽しかったです。大阪公演は行かなくてもいいかな、なんて思ってたんですが、夜公演終わった後は絶対行くって決めてたもの。


▼そう言えば、サブ厨を見なかったな・・・。