6月4日 美勇伝 ファーストコンサートツアー2005春 〜美勇伝説〜

大阪厚生年金会館 2階N列

ネタバレあります





(ネタバレ回避のため改行)





前半はかなりテンション低かったです。年に一度って位のレベルで。セットリスト・衣装への不満、周りを程度の低い叫び厨で固められる不運が原因でした。
が、後半、何も考えずに体を動かしてたら、そこそこ楽しめました。後浦なつみコンと同じですね。

ネタバレ回避してたけど、一部知ってた事もあった。カントリー・稲葉のあっちゃんがゲスト、1曲目は恋のヌケガラ、石川がシャンパンの恋を、岡田がチョベリパイを歌う、というあたり。
どうせカラオケコンなんだろうから、三人がどれだけ出来る娘なのか確かめることをテーマにする。ラストは銀杏だといいな、などと思いながら。



まずは時系列に沿った感想
・ビジョンはなし。客入れSEは賛美歌っぽい曲。オルガンの響きが大きくなり、開演。
・1曲目は恋のヌケガラ。照明付くと、すでに3人は舞台にスタンバイ。ちょっと表情が硬いかな。叫び厨が気になって集中出来ず。
・紫陽花、こんな早い段階で持って来るとは意外。イマイチ迫ってくるものがない。昨日の至近距離遭遇の印象が強烈過ぎるからか?まだ、2階まで届かせる力を持っていないのか?この曲の繊細さが現場の雰囲気に合わないからか?いちいちPPPHするヲタがうざったい。
・ベー恋。衣装替えして、カン娘。、稲葉登場。これは無いわ。まず、ラムちゃんみたいな柄のチューブトップと短パンっていう衣装が安っぽすぎる。ゲストの登場も唐突過ぎ。オリジナル曲からの繋ぐ工夫が全くされてないし。
 加えて、ごまヲタとしてこの曲には思い入れがある。個人的に、史上最も後藤真希らさを表現する事に成功した曲だと思っている。出来ればごまコンでヤスがゲスト参加して、2人で歌う風景を見たかった。私はハロー系のライブに行くようになったのが2003年頃なので、ライブでは今回が初見。こんな形で見たくなかった・・・
 「I LOVE YOU〜」の所で過剰に蛸みたいな口をするみうな。今日も飛ばしてるな・・・
・曖昧ミーMIND、ここにオリジナル曲持って来るならベー恋はもっと後に廻してよかったのでは。結構好きな曲なのに、衣装・セットリスト・振り付けでブチ壊し。ここは場末のショーパブか!あの石川梨華がなんでこんな事をしなきゃならないのか。もっと大事に育ててよ!テンションは最低に。
・銀杏。ここにもってきたかー。さっきまでの衣装の上にヒラヒラした薄手のを一枚羽織っただけ。ブチ壊し。そういう曲じゃないでしょうに・・・。
 石川のボーカルのニュアンスが出ていない。他の2人はちゃんと声が伸びてるのに、石川だけスピーカーから伝わる振動が並外れて強烈で、低音がグシャッとなって飛んでくる感じ。発声に問題があるのか?それとも会場の音響の問題?CDにはあった繊細さは感じられず。
・MC。昨日、焼肉食べに行った話。岡田が豚肉食べられないという話題で、石川「見えないでしょ。豚骨とか好きそうでしょ。」又適当な事を・・・と苦笑。石川は岡田のトロバラを貰って食べたらしい。
シャンパンの恋。石川のボーカルがこの曲にすごく合ってると思う。
 LOVEコールしてるヲタは氏ぬと良いと思います。
・ハニーパイ。娘。春ツアーに引き続き、あさみとみうなが尋常じゃない。 ヤスが乗り移ったかのようなあさみ。ピースの頃の石川の様な、なにかにとりつかれたかの様に踊るみうな
・チョベリパイby岡π。そのまんまやね。ヒサブリに聴くけど、意外に名曲。このあたりから、テンションが上がり始める。
さくら満開。イントロがかかった瞬間、「ゲッ」と声に出してしまう。この曲大好きなんですが、ライブだとLOVEコールのせいでブチ壊しになるのがホントにいや。で、危惧は的中。
 最初、扇子で顔を隠して登場するんですが、三好と稲葉かな?と思ったら石川と里田でした。石川の声はこの曲によくあってるんですが、二十歳すぎた女性の歌う歌ではないかな、という印象。やっぱり自分にとってこの曲には加護ちゃんと高橋が不可欠。
・二人でMC。ユニットで一緒になることが多かった。ふたりでよく食事に行った。石川は色々頼んで一口食べただけで、残りは里田が食べる事になるとか。里田はやせてるのによく食べる。最近は行けてないから、お酒でも飲みに行こう。
・愛バカ。吹いた。岡田には申し訳ないけど、ごっちんと比較してしまう。ごっちんってやっぱりすごいんだなぁ・・・、などと。
会えない長い日曜日。髪型・衣装・声質・音域、全てが美貴様によく似ている。今回のコンサで一番楽しかったかも。ステージから凄まじい光とエネルギーが噴き出してる感じ。三好は予想以上に出来る娘ですね。歌、ダンス、ステージ度胸、どれをとってもハロプロ。の平均値は上回ってる印象。スター性はないけど、脇役として燻し銀の仕事を期待できそう。どこかで確変を起こせば美勇伝の未来もかなり明るくなる、そのくらいの期待感を持ちました。
 そういえば、三好はレッスン生時代に美貴様から電話をもらって励ましてもらったりしたそうな。美貴様、東京公演見に来てたらしいし。自分の持ち歌を歌う後輩の姿を見守る心中、察するに余りありますが。
100回のkiss。松浦は歌がうまいんだなぁ。石川は(略。
・先輩。カントリーのメンバーはみんな、今すごくのってる感じがする。フットサル効果かな。あさみは声質がすごくいい。歌のうまさとは別だけど。みうなは変なオーラが出てる。いちいち表情の作り方が独特だったり、動きがクネクネしてたり。楽しそう。里ちゃんはそんなに目立たない。つーか、この人は私にとっては「よっすぃ〜を支えてくれる大事な人」。
・三角関係。聴き覚えはあるんだけど、曲名までは思い出せなかった。あっちゃんが別格すぎ。かなりひきこまれる。
・美学。この曲の安さと、このコンサートでの美勇伝の安さがマッチしてて、意外と楽しかった。腰振ったり、「カモーン!」と叫んだり、こういう飛び道具的な所での石川って実に生き生きしてる。
・ガールズパワー。またしてもひっくり返る。メロンのなかでもベスト3に入るくらい好きな曲なのに・・・。でも名曲だから、なにも考えなければのれる。このコンサで初めて心おきなくサイリウムを振って踊れた。
・友情〜心のブスにはならねぇ〜。なぜか石川にとってのオリジナル曲になると、可も無く不可もなく、といった感じに。自分にとってこの曲は04娘。春ツアーの記憶に直結するのですが、それ以上の感興はなし。美勇伝の3人がオケピへ。
・MC。石川「残り2曲となります」言い終わらぬ内に、ヲタ「えぇ〜〜〜〜〜〜!!!」。君ら、気持ちは分かるがもうちょっと待とうよ。
・美 〜Hit Parade〜 。動きが止まるヲタ多数。「大好き!」のところで走る振り付け、面白い。CDではピンとこなかったけど、ライブだと音像がクリアに立ち上がってきて気持ちよい。AKIRAって今一番信頼できるアレンジャーなんじゃないだろうか。
・JAPAN。現時点で最強のキラーチューンか。03秋ごまコン、04秋あやコンのEC前のたたみかける所を思い出す。
・EC。なんてコールするか最初揃わず、「美勇伝!」とか「メンバーの名前」とか、バラバラ。結局「アンコール」に落ち着く。
・MC。石川「最近も娘。コンで来たけど、又来れて嬉しい」三好「大阪は熱いですね」岡田「地元大阪でみんな盛り上がってくれて嬉しい」石川「昨日の握手会でほとんどの人が「明日もいくよ」って言ってくれた。(三好岡田に対して)印象に残った事は?」三好「絵梨香Tシャツ着てる人がいっぱいいた」岡田「関西弁直さんといてやって言われた」石川「距離が近くて嬉しい。ラジオでネイルを綺麗にしていくんで見て下さいって言ったら、ほとんどの人がまず爪を見た。私も見て欲しいなぁって」その振りもやってみせる。「握手会来てない方、東京・名古屋でお待ちしてます!」岡田「私も地元で楽しみやった。やっぱり思った。大阪さいこー」三好「みんなで歌って踊って最高のライブでした」石川「次の伝説を作る時はみんなで来てくださいね」
・BeAllRight。でっかい宇宙じゃなくてホッとした。美勇伝コンのラストに歌う必然性感じられず。ラストは銀杏がよかった・・・。
・最後は手をつないでカーテンコールみたいに万歳。追い出しSEはJAPAN。




細かいポイントいくつか
・2階席まで届かせる力は全体としては感じられず。
・石川がここまで歌が下手だとは思わなかった。マイクの持ち方等、ライブでの歌い方に問題があるのか。今からでも改善できるのか。CDを聴いた段階で、美勇伝は魅力的なボーカルユニットになる可能性を持っていると思ったのですが、それには石川の歌唱力向上が不可欠。レッスンに励むべし。
・三好は予想以上に使える感じ。
・岡田は声が良い。濡れた声。ダンスと共に、今後のレッスン次第で面白い事になるかも。
ごっちんと松浦がハロプロ。内でいかに図抜けた存在かよく分かった。
・三好・岡田のキャラ立ちという課題を考えるにつけ、メロンって奇跡的にキャラが揃ってるユニットなんだなぁ、と思った。
・石川は客が笑いやすい様、「ここが笑う場所!」というわかりやすいポイントをキッチリ用意したトークが出来る。三好・岡田はただ喋ってるだけ。トーク能力の向上・キャラ立ちが急務かと。ちゃんちゃみ内で二人だけの5分程度のコーナーを設けるなんてどうでしょう。
・歌では娘。の曲は無し。おとめ組の友情〜心のブスにはならねぇ!〜があったくらい。MCでも「娘。を卒業して〜」なんて話は無し。これは娘。に言及する事で石川が浮き上がってしまい、美勇伝というグループのイメージが見えにくくなるのを避ける為かと。そこまで配慮できるなら、なんであんなSLだったのかとも言いたくなるけど、好意的に解釈すれば、ソロ曲6曲でソロコンという上層部の無茶な決定に抗した現場レベルでの工夫なのかも。
・今のカントリーなら単独で他メンソロツアーのゲストが勤まるかも。
・花はハロプロやねん!FM osakaから。なんでFMosakaからなんでしょうか。pop up inc?約一年前の公録つながり?
・衣装担当スタッフは切腹
・ゲストはその存在さえ事前に告知されてなかった。客を舐めてるとしか言いようがない。



全体の感想
・最初はどうにも私のテンションが上がらなかったのですが、途中から後浦コンと同じく、何も考えずに体を動かす。そうしたら、そこそこ楽しかった。
カラオケコンであること自体は予想できていたので、さして落胆はしませんでした。三好・岡田がライブの感覚を掴み、今後への課題を見つける場所と考えればこれもありか。しかし、次以降のツアーも同じ事をするのは自殺行為。
・「あの石川梨華」が娘。を卒業してまでやるユニットとしては、やはり物足りない。CDレベルでは魅力的なボーカルグループ。だけど、コンサートでは(悪い意味で)アイドルレベルを出るものではなかった。三人とも基礎的なトレーニングがまだまだ必要な気がした。
・曲数を増やして、「これが美勇伝!」というカラーを早急に打ち立てるべし。さもないと、先に賞味期限が来てしまう。
・結局今の時点でツアーをやるのが無茶だった、というわかり切っていた結果に。石川もいまいち輝ききれず。三人のスキルの向上、良曲が提供されるか否か。ここが今後のポイントか。あと、コンサートスタッフの入れ替えも必要かと。現状では周りが3人の足を引っ張ってると思います。
石川梨華という娘。史上にのこるアイドル超人にして最大の功労者が娘。でのキャリアを打ち切って参加したユニット。もう少しなんとかしてください、つんく♂先生・・・・。