7月4日 ハロ☆プロ パーティ〜!2005 〜松浦亜弥キャプテン公演〜 千秋楽


びわ湖ホール

昼 2階2E列
夜 1階13列


びわ湖ホールは04春さくらコン、04秋娘。コン以来3回目。近畿でも有数の綺麗なホール。全体にステージが近くて見やすい感じ。もちろん、後方席はそれなりにですが。琵琶湖畔にあり、周囲にコンビニやスーパーもあって立地は申し分なし。
・客は95%の入り。昼の方が若干多かったかな。夜の部は遠征組に厳しい時間帯だったからでしょうか。前日のあやや聖誕祭の為遠征して来たあやヲタが多いせいか、豊中に比べるとあややTシャツを多く見かけた。家族連れは数える程。やっぱり地元枠があった豊中コンが特別だったのかな。
・花は見当たらず。
・昼は主にオペラグラスで凝視。夜は踊るつもりで臨む。実際には夜も凝視する事が多かったけど。


まずは時間軸に沿って


・開演前のアナウンス、メンバーの誰かがやるかなと思ったけど、普通に会場の職員と思しき女性がアナウンス。
・3組とも1階席横の扉より入場のサプライズ。メロンは作業用ヘルメット被って、セーラー服着た女性スタッフが先導。Wは白鳥の着ぐるみきた男性スタッフが先導。あややはサルの着ぐるみ着た男性スタッフが。拳を突き上げるスタッフに合わせて大盛り上がりのヲタ。何この一体感(笑)。ごまコンでも千秋楽ではごっちんが着ぐるみ着たり、ダンサーがコスプレしたりするんですが、このスタッフはホントこういうの好きですね。昼の部はPA卓が良く見える席だったんですが、スタッフが曲に合わせてノリノリだったのがなんだか可笑しかった。
・千秋楽という事で、しょっぱななら異常な盛り上がり。
・ピース。台詞部分、加護ちゃんあややの顎をいじりまくって、あやや「あごあごあご!」
加護ちゃん「上の方の人、落っこちない程度に盛り上がってね」。今年の冬ハロでも同じ事言ってた。加護ちゃんらしい気遣い。
・村田さんが「このメンバーで唯一のメガネっ娘も燃えていまーす!」って言うのは、やっぱり「燃える」と「萌える」をかけてるんだろうか。
ロボキッス。お祭ですからあややがいるのもいいんですが。やっぱりWのふたりで歌うところを見たいな。シンメトリーがちょっとずれたあの世界はやっぱり超えられない。
あやや辻ちゃんを回転させる所、踏ん張って回らない辻ちゃんに、あやや「回って〜!」
愛の意味を教えて。無性に泣けた。この2人が一緒にいる事がすごい奇跡なんだな、って感じる。この時間がいつまでも続いて欲しい・・・
私はWのソロコンが無い事にあまり不満はないのですが、これだけすごい世界を見せられると、やっぱりソロコン見たいなーと思ってしまう。17歳というアイドルにとってピークの年代なのに、今やらいでどうする、とも思う。
「たこ焼きなにをかけますか」の後、昼は加護ちゃん「ソース!」辻ちゃん「マヨネーズ!」、夜は加護ちゃん「ポン酢!」辻ちゃん「え、ソースでしょ!」
加護ちゃんは1週間前の豊中に比べて明らかに調子良い感じ。自然に湧き出る笑顔、大きく素早い動き。豊中では表情も冴えず、動きも小さかったんだけど、体調不良だったのかしら。あと、お腹凝視してて気付いたんだけど、加護ちゃんって決してプヨッてる訳じゃないのね。肉がベルトの上に乗っちゃう事もなく、腹筋もちゃんと浮き出てるし。固太りってやつかな。
辻ちゃんは目に力がある。気持ちが前に向かっているのがビンビン伝わってくる。
・DHOM。辻ちゃんがこれ歌ってるの見ると思い出すのが、岡女修学旅行SPで岡村さんが娘。コンに乱入した場面。隣で踊る岡村さんを気にして辻ちゃんが笑いながら踊ってる所。当時に比べて辻ちゃん大人になったなー、などと。しかし視界に斉藤さんが入ると、レベルが違いますね(笑)。斉藤さんはくびれが凄くて、肩幅広くて、腕が長い。なので凄い見栄えがするんですね。180cm以上ある様に見えてしまいます。表情の作り方といい、まるで女子プロレスラーみたい。(誉め言葉)

斉「ちょっとキャプテンがね、「kissして髪をなでて」って、すごい、やばかった」
松「なにそれ」
斉「なんか、すごい、色っぽかった」
松「やだ、マジで」
斉「よかったと思いますよ」
松「ホントなんかあんまり私の中でそういった言葉がないから、すっごい嬉しいよ」
斉「でも気合入ってたね。4人とも気合入ってた」
松「うん、お返ししようと思ってね」

斉藤さん、それ、微妙に地雷です。
ブギトレ加護ちゃん張り切りまくり。あんまり張り切りすぎて、歌の後のMCで息が上がって喋れなかったくらい。
昼の部では、加護ちゃんは7年くらい前にびわ湖にバーベキューに来た、あややも近くの温泉に来た事がある、家族との思い出のある所は落ち着くねぇ、という話が。
・エロスの村田さんは、「夜になると乱れるOLの痴態」って感じで、実はエロスを歌う5人の中で1番いやらしい。
・ね〜え。肉エロ→赤フリ→運命というこのコンサMAXの盛り上がりの後に歌うなんてかなりしんどい話。だからこそ、スタッフが辻ちゃんにどれだけ期待してるかが分かりますね。
・あなたなし。やっぱり柴ちゃんの気合が凄い。まるで柴ちゃんの為の曲?とすら思う。DVDではマルチアングルにしてもらえたらな、と思う。柴ちゃんロックオンで見れるから。
柴ちゃんの確変の理由を推測するに、自身二十歳を超えて、かつキッズの台頭で末っ子かわいいポジションに甘んじていられないっていう危機感があったんじゃないかな。気持ちが前に出て来る様は見違える様。どんどん変化している今が1番面白い時期かも。なんであれ、変化してる時期が1番面白いですからね。この確変が一段落した後が正念場かと。
・あなたなしの後に出て来たあややの発言が印象的。

松「かっっっこいい〜よホンッッットにぃ!」
柴「ありがとう!」
松「ホントにぃ!」
大「すっっっっごいこの曲大好き!」
松「うちらもやってみたいなぁって言ってるもんね!」
加「やってみたい」
大「凄い言ってるよ」
松「うらやましいホントに!」

台本とか社交辞令とか抜きにした、凄く力の入った限りなく本音を感じさせる発言でした。やっぱりハロプロメンも(つんく♂的なギミックの利いた曲だけでなく)こういう曲を歌いたいと思ってるんだな、あややも桃色路線よりもこういう曲を望んでいるのだな、と。
・この後のMCで辻ちゃんが大暴れ。あやや「パーティーグッズと言えば?」という振りに辻ちゃん「例えば・・・こういうのとか」手を開くとゴキブリ(のオモチャ)が。悲鳴を上げて飛び退くあやや。自分の頭に乗せてあややに迫る辻ちゃんあやや「もういやーだ。(マジ声で)こっち向けたら怒るよ」辻ちゃん「だってのんにこういうもの持たせたらさぁ、止まんないじゃん」。気を取り直して柴ちゃんに話を振るも、その最中にゴキブリをノールックパス。マイクに乗せて迫ったり、次にあややが歌う立ち位置にゴキブリを置いてマーキングしたり、やりたい放題(笑)。あげく、大谷「パーティーといえば、じゃんけん」あやや「じゃんけん?」大谷「最初はグー、ジャンケンポン」とパーを出したらそこにもゴキブリ。さらに執拗に迫る辻ちゃんに対して、あやや「今日晩御飯あげないからね、のの〜」。辻ちゃんはペットですか(笑)。辻ちゃんの「みんなに愛される才能」が爆発して、会場の空気が一気に更新された感じ。それもかなりグダグダな方向に。
・桃色片思い。途中で曲を止めての客煽り。昼の部は、辻ちゃんが「つっじちゃんでっす」と例のアレを。加護ちゃん、「私?私?」って表情で自分を指差す。そして会場全体がアレを期待した瞬間、加護ちゃんあややで〜す」。アドリブなら加護ちゃんは天才。台本なら作家も天才。
夜の部は、出だしであややの歌がちょっと途切れて、加護ちゃんあややの顔に顔を寄せて笑ってる。なんだろう?と思ったら

松「千秋楽、楽しんでる〜?」
辻「さっきのあやや、かわいかったよね〜」
加(声を潜めながら)「そんなあややが・・・そんなあややが・・・?違う、そんな、あややに、マイクで、歌ってて、ポンてぶつけちゃって、歯あたっちゃって、ごめんね」
松「ここね、前歯2本ね」
加「だけど、やるっきゃないよね」
加「そやね」

そのまま歌再開。ハプニングをすかさずネタに転化するあたり、もはやベテランの風情なんだけど、軽やかさは失わない。
・笑顔に涙。この曲になると降りてくる、大きな天使の書割2対が全く意味不明(笑)。ここでは辻ちゃん柴ちゃんの仲の良さが凄い事に。メンバーの絡みは途中何度もあるんだけど、この2人は明らかに台本を超えたレベルで絡んでる。距離離れててもアイコンタクトしたり、体伸ばして話しかけたり。昔、3期タンポポ時代のオソロに辻ちゃんが出演した時、「辻っ子」って呼んでえらく可愛がってたけど、そういうのが続いてるのを目撃できる瞬間はヲタにとって至福。
・アカペラはどきLOVEに午後の紅茶スキャットを混ぜたもの。夜の部はこのツアー4回見た中で最高の出来。最後にちゃんと締めるあたり、スターの証?
しかし、あやや春ツアーでは安定感のあったアカペラが、なんで今回こんなに不安定だったんだろう?Wのおふたりかな?
・大団円。
・散発的にメロン最高コールや加護ちゃん最高コールが起こるくらいで、多くの客は早々に退出。千秋楽にしてはアッサリし過ぎてるくらい。


全体の感想


・ヲタの盛り上がりが尋常じゃなくて、メンバーもそれに応えて凄まじくテンションの高いライブでした。7人のチーム感もガッチリ。ここは特筆大書しておきたい所。本当に、本当に幸せな空間でした。
加護ちゃんが調子良かったからか、Wがすごく良かったです。楽しくて、切ないって感じで。あの年頃のアイドル特有の味がよくでてました。
・メロンもしっかり確実にいい仕事してます。メロンは夏になるとのってくる印象が。ソロコン行きたいな・・・。
あややの歌は停滞期に入ってる印象。言い方がまずければ、高止まりって言ってもいいけど。ベタな「良い歌」ばかりじゃなくてもうちょっと技巧的な歌とか、チャレンジの機会を与えてあげて欲しい。潜在能力はあるんだから。
・各メンバーとも、「4階までギッシリ入って、視線がいっぱいで楽しい」となんども発言。上の席に頻繁に視線くれてたし。こういうのって大事だと思う。


・けど、千秋楽の大団円感を求めてたので、あっさり終わって拍子抜けしたのも事実。終演後もメロン最高コールと加護ちゃん最高コールが散発的にあったくらいで、客席全体を巻き込んだ盛り上がりはなし。昼公演では、ECがなかなか始まらなくてヒヤヒヤしたくらいだし。辻ちゃん聖誕祭に比べると、やや散漫な印象は拭えず。前日のあやや聖誕祭が物凄い盛り上がりだったらしいので、そこで燃え尽きちゃったってのもあったかも。
あと、正直に言いますが、美学〜ハニパイ〜ラブマのあたりでテンション落ちました。楽しくはあるんですが、メチャクチャ楽しいとはちょっと言えない。やはり必然性も特別な見所もないカバーはきついな、と。
05春娘。ツアーなら「5・6期中心の娘。の新しい形を作る」とか、ごまコンなら「ごっちんがどこまで行けるか」っていうテーマがある。だけど、キャプテン公演にはそういうテーマ・軸になる物語が見えにくかったから、千秋楽も単に日程上の最終日以上の意味を持ち得なかったのかな。だからか、個人的にオペラグラスの使用率がかつてなく高かったです。ステージ全体を見るより、細かな仕草や表情、肌の質感を追う方が楽しかった。
ただ、面子は豪華だし実力もあるから、軸になる物語さえあれば凄い事になるんですけどね。聖誕祭の盛り上がりがその証拠。


・やっぱり思考はカラオケコンの事に。

例えばピースで石川が台詞を言って、娘。メンバーがイタズラしまくって、なっちとごっちんが下から出てくるって光景に説明は不要です。けど、カラオケコンだとその都度新しい物語を考え出さなきゃならない。そうして得られた感動というのは、どうしても、強度においてオリジナルを超える事は難しいのです。だから、終演後に高揚が冷めるのも意外に早かった。
後、将来現れるであろう弊害として、曲にノイズが混じっちゃうってのもある。ピースを聴いた瞬間、多くの聴衆の脳裏には石川を中心とした娘。の膨大な記憶が蘇り、それが圧倒的な感興をもたらす。けど、娘。以外のメンバーによるカバーが繰り返されると、曲に纏わる記憶に松浦やメロンが混じってきて、結果、この曲に娘。を感じる事は難しくなる。
やっぱりカラオケコンには否定的な考えしか浮かばないんですが、にもかかわらずなんでカラオケコンが行われるんでしょうか。まずつんく♂先生が昔程良曲を量産出来なくなった。結果コンサートの熱量は下がり、集客に不安が。で、冬ハロでは目先を変えてカラオケをやってみたら、ヲタはノリノリ。ここで事務所のみなさん、「これ行けるやん!」って思ってしまったんじゃないでしょうか。で、キャプテン公演。既にあややソロコンに行ったあやヲタやメロンヲタもまた来るし、(何らかの理由で)ソロコンがないWヲタも来る。もちろん私みたいな現場中毒のDDも。あやコンだけやってるより余程チケットが売れる。美勇伝はカラオケやらなきゃコンサ自体成立しないしね。コンサートとグッズが主な集金先になっている現状で効率的な集金を求めたらこうなった、と。
けど、それは名曲から先に磨り減って、娘。やあややが大事な武器を失うって事なんですよね。何度も書いてるけど。
以前書いた様に、私はこうなるのは必然だったと思っているので、声高に怒りを表明する気には「まだ」なりません。が、大事なものが緩慢に失われていっているのかも知れないと思うと、やはりいい気持ちはしません。
夏ハロカラオケコンになるのかまだわかりませんが、同じ事やられるとちょっと落ち込みそうです。一週間後が怖いような楽しみなような。


そういえば、某所で夏ハロのセットリストが流出したという噂を聞きました。ネタバレ回避の為ちゃんと見てないのですが、もし本物なら無粋な話ですね。現場でひっくり返る楽しみを奪ってしまう訳ですから。狼やテキサイをなかなか巡回出来なくて困ったものです。