8月21日 愛・地球博パートナーシップ事業イベント 2005年夏 W&Berryz工房 コンサートツアー 『HIGH SCORE!』

豊中市立市民会館
昼 の(25)列 
夜 さ(11)列  


昼夜公演見たのですが、昼公演の真ん中あたりまでは「こんなセットリスト考えた人は氏ねばいいのに」と思ってました。が、後半の畳み掛けが結構楽しかったのです。幸福感に満ちたエネルギーにやられて、かなり盛り上がりました。で、昼夜の間にセットリストを書き出して構成を理解した上で、腹を括って夜公演へ。そしたらいくつかの曲を除いてはかなり楽しめました。むしろ合同コンとしてはかなりよく考えられているのでは、とすら思いました。
私は加護ヲタなのでこのセットリストには到底満足できません。が、一部のセットリストを除けば非常によくできたコンサートだった、それは事実だと思うのです。Wの単独コンが無いのが悪いんです。それが諸悪の根源。

以下、ネタバレありのレポです。

開演前

豊中市立市民会館はキャプテン公演以来2回目。駅から3分、ダイエーもあって便利。2階席が無いので後方席でも圧迫感が無くて、お気に入りの会場です。結構痛んではいるんですけどね。会場前はヲタでいっぱい。ヲタ芸や振りコピに興じる集団も。やっぱりベリヲタは活気があります。平均年齢は20代半ば。握手会では10代と思しき子が結構いたんですが今日は殆ど見かけず。やっぱりチケ代が負担なんでしょうね。キモヲタ比率は平均より少し上といった程度。ハッピやトップク、ヲタTは多い方。女性客は少ない。
当日券は昼夜共売り切れ。会場警備は前日の姫路里帰りスペシャルと同じBE-INGという会社。ぞんざいな印象。荷物チェックは厳し目。
12列(前通路)から数列を潰してPA卓が。こんなに前にあるのは珍しいなと思ってたら、その後ろに縦5列横24席程の親子席が。2階席がないので親子席最前の視界を確保する必要があったのですね。キャプテン公演では親子席がなくて親子連れが相当見辛そうにしてましたが、その反省を生かした模様。しかし残念ながら、前回3割にも上った親子連れは今回昼の部で1割程度、夜の部では数えるほど。夜の親子席は半数以上がヲタでした。ダブルスタンバイでもかなりの親子連れがいたものですが、あの時の会場である大阪国際会議場は恐ろしく縦に長い会場で、親子席のある2階最前は遥か彼方。やりよう次第では取り込めたはずの一般層がこうやって離れていく訳ですね。
夜の部は11列。コンサートでは今年一番の良席。ちょうど私の目の高さがメンバーの胸の辺りかな。これだけ近いとみんなホンマにかわえぇ・・・。
前方は辻ヲタ、加護ヲタが多かった様に感じました。
ステージは大きく上下2段に分かれ、真ん中に大きな階段がひとつ、左右にもう少し狭い階段がふたつ、その間に出入り口。下段からさらに20cmほど下がった所にもう一段。下の2段は強化ガラスになっていて、床下のライトが見える仕様。そして大きなビジョンがひとつ。これだけでテンションが高まる。
客入れSEは50〜60年代のアメリカヒットナンバー風の歌。レイ・チャールズが歌ってそうなやつ。

ネタバレ回避してたので、予備知識としては「あぁ いいな!」を千奈美と熊井が歌う、「ロボキッス」をベリーズの誰かが歌う、「SEXY SNOW」を誰かが歌う、そのくらい。当たらずと言えども遠からず、ですね。あと、主に辻ヲタ加護ヲタ方面が大噴火しているという噂も伝わってきてました。



開演後

まずは各曲ごとの印象から。

ビジョンにメンバーの紹介Vが流れる。ベリーズのメンバー二人ずつ→加護ちゃん辻ちゃん→w→ベリーズの順。


01.あぁ いいな!(全員)
02.ピリリと行こう!(全員)

10人がステージに出た所で照明が付き、「あぁ いいな!」へ。ベリーズが3割位かな?歌う。頭が痛くなる。
「満員電車で」で片腕挙げてお尻振る所、吊り革に掴まってる振りだったのね、初めて気が付いた・・・。
ピリリでも頭痛は継続。君達なんでこんなに盛り上がれるんだ・・・。


-MC-

自己紹介。昼の部では辻ちゃん「Wの関東出身の方」加護ちゃん「Wの関西出身の方」。夜の部は辻ちゃん「Wのひとつしばりにしてる方」加護ちゃん「Wのふたつしばりにしてる方」。ベリーズは川柳の5・7・5に5をプラスした、5・7・5・5で一人ずつ自己紹介。例えばキャプテンが「グングンと 背が伸びてるよ ヒマワリが うらやましい!」と言うと、他のメンバーが続けて「うらやましい!」と復唱してキャプテンと同じポーズをとる、「Berryz工房キャプテン清水佐紀です!よろしくお願いします!」こんな感じ。
辻ちゃんの「夏休みだからって夜更かししちゃダメよ!」とのMCに続いてすぐシンデレラへ。


03.21時までのシンデレラBerryz工房

早着替えがポイント。辻ちゃんが曲紹介した次の瞬間にイントロが鳴り出し、前列のメンバーが踊っている間に後列のメンバーが瞬時に上に来ていた衣装を脱ぐ、入れ替わって残りのメンバーが脱ぐ、そして歌へ。この間わずか数秒。昼公演では気が付いたら衣装が変わっていてビックリ。


04.夏わかめBerryz工房

この曲聴きたかったので嬉しかった!「FuFu!」と合いの手入れて盛り上がるヲタ。ステージ上でうつ伏せになって頬杖突いて歌う振りがあるんだけど、「衣装汚れるんじゃないかな・・・」などと思いつつ、毎度の事ながらベリーズの凝った振り付けに舌を巻く。間奏でワーキャー言ってる所、ベリヲタには堪らないんでしょうな。


05.ファイティングポーズはダテじゃない!Berryz工房

昼の部、2番の頭「冒険ばかりが夢じゃない」で菅谷の歌いだすタイミングが早すぎてグタッとなる。目の前の菅谷ヲタが凄く嬉しそうにずっこけてた。


この辺り、昼の部はバッドバイブ入っていたので楽しめず。けど、夜公演は腹括ってたのでキッチリ楽しめました。詳しくは後でまとめて。
ベリーズにはまだ距離を突破する力は無いなという印象。
菅谷のダンスが飛び抜けて目を引く。ひとつひとつの動きが素早く、ひねりやしなりにも独特の味がある。訓練の結果である型のキレイさではなく、天性の才能としか言いようが無い。初単独のレポでも書いたけど、やはり才能だけならベリーズの中で突出してると思う。
嗣永はいつも程のキレは見られず。体調悪いのかな?それでもお尻をクッと突き出す様な型はキッチリ演じてみせる。見事。
夏焼もキレキレという印象は無し。シンデレラの握手会でも同じだったけど、スランプなのかな?少し太ったような気がするけど・・・。それでも動きの質の高さは随一ですけどね。初単独の印象があまりにも鮮烈だったもので、どうしても彼女には多くを期待してしまいます。
キャプテンはキレも振りの大きさも相変わらず。足を開いて立つところでも、ガッと一番開いているのはキャプテン。
そして茉麻、かわえぇ・・・。顔芸が目を引く。まじめな表情、口をすぼめた表情、口をあけて困ったような顔、目が線になるくらい笑った顔、一生懸命切り替え切り替えしてる様がいとおしい。


06.Missラブ探偵(W)

ベリーズの曲紹介に続いて登場。
ベリーズに比べ、パフォーマンスの質・エネルギーとも桁違い。
つんく♂作品が増えた結果訪れる世界がどんなかは今はまだ分からないけど、この曲だけに関して言えば、聴く度に好きになってる。
今まではどのユニットのどの曲にもつんく♂先生の刻印が深く刻まれていた。けどこの曲にはそれが無い分、今までに無く辻ちゃん加護ちゃん、そしてWというユニットを強く感じる。つんく♂先生の用意した型にはめられたのではない、より実像に近い(と思える)ふたりの姿が鮮烈。
ラップの後

遠くから近くから覗いても何も見えない
これは全くあなたに 興味ナシ脈ナシって 覚えときましょう

どうキャッチしようか あの胸を心を瞳を
手に取れない気持ちを手にしてみたいなら もっとちゃんとよく見ましょう

「覚えときましょう」でのシャウトに被せて「どうキャッチしようか〜」とサビに雪崩れこむ、この流れに鳥肌が立つ。


07.SEXY SNOW(W)
CDで聴くよりも力強くドライブ感がある。けど、繊細さも失わない。こんなに良い曲だっけ?
ビジョンに映るコマ落とし風の映像がかっこいい。


08.待つわ(W)

SEXY SNOWからせつなさでつなぎつつ、この後ペースを変えるのにうまく機能してたと思う。カバーだけど全く違和感なし。2人のボーカルを堪能。
PPPHは要らないでしょ。

キャプテン公演で片鱗は感じてたけど、辻ちゃんはライブパフォーマーとして数段レベルアップした印象。フットサル効果?以前よりさらに絞って、ごっちんを彷彿とさせるアスリート体型。対して加護ちゃんは少しプヨッたかな?ベルトにお腹の肉が乗ってた(笑)。


-MC-(W)

上手、下手、後ろの客に向けて「Wでーす!」
昼の部。最近のハイスコアな出来事は?辻ちゃん「昨日の姫路コン終演後、楽屋でポーチを持ち上げたら下に蟻の大群がいて悲鳴を上げた。18年間生きてて何回かしか叫んでないのに。100点満点中100点」。加護ちゃん美勇伝岡田唯ちゃんと仲良くて、最近ボーリングに行ったけどふたりともガーターばかりだった。でも唯よりあいぼんの方がうまい。100はいく。100点満点中77点」。微妙な点数にヲタ「エーッ!
夜の部。辻ちゃん「派手な服買って家に帰ってクローゼット開けたら、赤とか青とか虹みたいになってた。」加護ちゃん「109に行ってB系の店に行った。店員に勧められて(店員のモノマネ)、服買って帰ったけど、家で『やっぱりムリだべーっ!』って」(強引に遮って)辻ちゃん「109のマネキンって黒人なんだよね!」「話戻して、カラフルさが100点中100点」加護ちゃん「最近一人映画デビューした。象さんの上に乗る少年。象が好きだから感動した。見た人!?(ヲタ「ハーイッ!」)良かったよね!のんにも見て欲しいなーって」辻ちゃん「さっき勧められて、見ようかなと思ってる」加護ちゃん「感動のあいぼん単位で現すと235くらいあいぼん!」「隣の人が『良かった』って言ってる横で(うつむいて歩きながら小声で)『良かったですよね・・・』って」(突然)辻ちゃん「はい!」加護ちゃん「はい!」W「Wで〜す!(笑)」強引に締める。
「ハイスコアな曲、どんどんいっちゃいますよー!」


09.ロボキッス(W→千奈美・熊井)

MCから凄くいい流れ。が、間奏の「シャバラ ラン ラン・・・」で千奈美と熊井が出てきてチェンジ。テンション急落。悪い意味でのカラオケ以上のものは感じられず。
この曲については後ほど。


10.常夏娘(キャプテン・茉麻舞波・菅谷)
フリフリのドレスを着て登場。これは良かった。曲自体の良さも勿論だけど、女の子がちょっと背伸びしてみる歌詞がぴったりフィット。楽しげに歌う姿がかわえぇ・・・。数あるカラオケの中でも相当上位に来る出来と感じる。


11.抱きしめないで(辻・夏焼→W)
途中の台詞で夏焼が加護ちゃんにチェンジ。
夏焼に関しては何の印象もないです。彼女にはひとかけらも責任は無いけど(当たり前だ)、本公演中最悪の趣向だったと思う。辻ちゃん加護ちゃんで歌った所は本当に素晴しかったんだけど。この曲についても最後にまとめて。


12.渚の「・・・」(加護・嗣永)

曲は問題じゃない。この組み合わせが全て。オールスター、ドリームチームという言葉が浮かぶ。一瞬たりとも目が離せない。遥かに格上の相手に一歩も引かない。恐るべき子供。
最後しゃがむ所、加護ちゃんは重心を少し前に預けて腰を浮かすんだけど、嗣永はグッと腰を落とす。結果、嗣永だけスカートの下の短パン丸見え。あれ、絶対わざとやってるよ・・・。

ロボキッス」から「渚の「・・・」」までの4曲、はげしくテンションが乱高下しました。カラオケへの個別の賛否は「カバーされる曲への思い入れの有無」が大きく影響します。なので「『ロボキッス』はダメで『常夏娘』は良いってのはおかしい」という突っ込みは正しい。それを承知の上で書きますが、「ロボキッス」と「抱きしめないで」、特に後者の扱いは納得出来ません。ここも後でまとめて。


13.Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜(全員)

「愛をください」は嗣永。Wが男役、ベリーズが女役。これははまった。
オリジナルではよしなちごまの3人が目立って後はその他大勢だったけど、ここでは圧倒的に格上のWとその他大勢のべりという風に、図式がピタリとはまる。人海戦術による多幸感の演出に見事に成功。
昼の部ではこの辺から高まってきた。


14.打武留友女子高等学校校歌 (全員)

一度全員はけて、お揃いのミニスカにピッタリした袖無しヘソ出しシャツで再登場。エッチですね。「やらしい」じゃなくて「エッチ」。オペラグラスで凝視したい欲求をかろうじて理性でねじ伏せる。ベリーズがずらりと整列。加護ちゃんが打武留友女子高等学校ソフトボール部の監督という設定でミニコント開始。加護ちゃんが何を言ってもベリーズがひたすら「はい!監督!」と大声で答えるという天丼。
昼の部、突然笑い出す加護ちゃん。「桃ちゃん、小指が立ってる!」。会場爆笑。さすがにその後は小指畳んでましたね。
夜の部、「夏休みの宿題、ちょっとだけなら辻さんと加護さんが教えてあげるよ?」ベリーズ「はい!監督!」辻ちゃん「はい!監督!」加護ちゃん「はい!」辻ちゃん「私、バカ女です!」ヲタ爆笑、加護ちゃん「うちらはバカ女ワン・ツーだったな!」辻ちゃん加護ちゃん「あぶねーあぶねー!」
気合い入れの後校歌へ。胸に手を当て、右上に掲げる敬礼。ビジョンに歌詞が流れてたので歌ってるヲタも居たみたい。CDでは殆ど聴き流してたけど、こういう趣向があれば楽しく聴ける。この曲に限らず、本公演では随所で細かい工夫が効いていた。


-MC-(W)

昼の部、「ベリーズもこの一年で成長しましたね、背も伸びたし。嗣永桃子ちゃんは今年犬の横を歩けるようになったそうですよ。そんな成長した彼女達にこれからも注目してくださ〜い!そんな彼女達は、スッペシャルジェネレ〜ション!」
夜の部は、嗣永部分だけ「夏焼雅ちゃんがお化け屋敷にひとりで入れる様になったそうですよ」に差し替え。


15.スッペシャルジェネレ〜ション(Berryz工房
16.なんちゅう恋をやってるぅYOU KNOW?(Berryz工房

WのMCの間に後ろに4本のマイクスタンドが並べられる。「タンポポ?→でも乙パスも恋しちゃもハロコンでやったぞ→王子様?→まさか、I&YOU&I&YOU&I?→ウガー!」と思ってたら、スペジェネで8人中4人がマイクスタンドを使って歌うというだけの話。ホッとする。あまり意味なかったと思うけど。
昼の部、スペジェネの途中で菅谷が袖にはけるハプニング。が、そのまま歌い続けて菅谷パートは他のメンバーがカバー。2番の後の間奏の後、本来菅谷が歌う「スッペシャルジェネレ〜ション」で誰もカバー出来ず間が空いて途中から夏焼がカバーするという場面が一度、ハピネスの「秋風の中で」が抜ける場面が一度あったけど、それ以外は概ねうまくいっていた。夏焼と嗣永が同時にカバーに入ってしてしまい、その後アイコンタクトして笑みを交わす場面も。実質嗣永・夏焼の2TOP体制になり、このふたりにエネルギーが集中。曲調も相まってものすごい切迫感。この時、ベリーズのエネルギーは間違いなく最後列まで届いていたと思う。夏焼が一瞬袖を見た瞬間があったけど、それ以外は全員客席に視線を向け続ける。なんと頼もしい!
千奈美に菅谷はEC明けから何事も無かったかの様に再登場。説明は無し。体調が悪い風では無かったし(むしろダンスは絶好調に見えた)、マイクか衣装のトラブルだったのかな?よくわからず。菅谷の不在の間、「りーちゃん大丈夫かよ・・・、りーちゃんまだ出てこないのか・・・」と呟いている自分に気付き、脳を犯され始めている事を自覚。まだ大丈夫ですけどね!
ハプニングの無かった夜の部も、この2曲での盛り上がりは凄かった。ベリーズはこの2曲がピーク。
夜の部、初めて「ス・ペ・シャ・ル・ジェネレ〜ション!」って叫んだよ・・・。


17.ハピネス〜幸福歓迎!〜(全員)

昼の部では、Wは要らないと感じた。せっかくベリーズが良い流れを作ってきてるのに、なんでそれを断ち切るようなマネをするのかな・・・。夜の部ではそういうものだと割り切って見たら、勢いで多幸感を演出する曲だからか楽しめたけど。辻ちゃんがメチャメチャ楽しそうにしてたってのもあるし。いや、正直に言えば、腹を括ってしまいさえすれば凄く良かったと思う。
でもベリーズのファンはどう感じるんだろう。ベリーズ(スペジェネ、なんちゅう恋)からW(デコボコ17、恋のフーガ)へとノンストップで受け渡すにはこれで良かったのかもしれないけれど。合同コン故の問題ですね。
辻ちゃんは夏焼と並んで最前列に。加護ちゃんは最後列でサポートにまわる感じ。辻ちゃんのダンスのキレが突出している。


18.デコボコセブンティーン(W)

キャプテン公演での照明をうまく使った演出には及ばないけど、やっぱり名曲。ここまで続いた疾走感は継続。加護ちゃんの哀しみを帯びたボーカルも素晴しい。
ベリーズから続けてWを見るとやっぱり力量差を強く感じる。


19.恋のフーガ(W)

ここまでの流れが寸断された感じ。これは曲の選択を間違ったんじゃないかな。ペースを変える上でうまく機能した「待つわ」とは対照的。ここでロボキッスなら良かったのに。


20.愛の意味を教えて!(W)(Berryz工房

ベリーズは歌わずにバックダンサーに徹する。昼の部、ベリーズが出て来た瞬間「またかよ・・・」と思い、いつベリーズが歌いだすのかヒヤヒヤしながら聴いてたので楽しめず。夜の部ではベリーズは歌わないと分かってたので、Wにロックオンして楽しめた。
このふたりが一緒にいる事自体が奇跡なんだから、出来るだけ雑音無しでふたりだけの姿を見たい。EC前ラストに全員揃える必要があるのはわかるけど、やっぱりね・・・。ハピネスと同様に、合同コン故の問題。
昼の部、辻ちゃん「ソースでしょ!」加護ちゃん「そおやなぁ・・・」。夜の部、辻ちゃん「ソースでしょ!」加護ちゃん「ソースねぇ!」


-EC-

昼夜とも結構時間がかかった。「アンコール!」


-MC-

ベリを代表してキャプテンが、Wを代表して辻ちゃんが挨拶。キャプテン「一年経って成長した姿をお見せできました。これからも応援お願いします」辻ちゃん「これからもたくさんの歌とダンスをお届けできたらと思います」


21.18〜My Happy Birthday Comes!〜 (W)(Berryz工房

ここでもベリーズはバックダンサー。「恋人とか(ほしい)旅行だとか(行きたい)」でヲタに叫ばせて大盛り上がり。基本「愛の意味」と同じなんだけど、曲調故か「ハピネス」や「愛の意味」ほど違和感は強くなかった。むしろ大人数で押し寄せる多幸感が心地よく、正直、すごく楽しかったです。
歌詞よく読んだらベリーズが居る必然性ないんですけどね。
「エイティーン」じゃなくて「じゅうはち」と読むんですね。


22.Hello!のテーマ(全員)

マイハピから間髪おかずにイントロが流れ出す。ベリーズのアルバムに収録されていたバージョン(夏ハロもこれだったんですね)。フルコーラスではなく、「Hello Hello Hello Dancig〜」に合わせて大きく手を振り、間に嗣永と辻ちゃんが挨拶。まず中心に立った嗣永が「2005年夏、2度と来ない瞬間を最高の思い出として忘れないで下さいね!」辻ちゃん「2005年夏ハイスコア、みなさんと楽しい時間を過ごす事が出来ました。又私達に会いに来てくださいね!」。「会いに来てくださいね!」は全員で声を揃えて。光溢れ、大団円。



細かいポイント

・夜の部、千奈美が左膝にテーピングしてました。昼は見てなかったのでわかりません。ちょっと動きが硬いかな?という程度したが。
千奈美にEC明け、ブカブカのパンツにへそ出し袖なしシャツで出てくるんですが、彼女はスタイルが良いもんだからえらくかっこいい事になってました。これから背が伸びたらもっと見栄えがする様になるんでしょうね。
・フリートークがないので嗣永のあざとさの見せ場はあまり無し。
・「ピリリ=ラブマ」説。安易に使いすぎ。このままではこの曲は死ぬと思います。
・「あなたなし」って今のベリーズには歌い辛い曲になってしまいましたね・・・。
・やっぱり後ろの方の席ではベリーズの魅力は伝わりづらいです。「スペジェネ」や「なん恋」といった勢いのある曲は後ろまで届くんですが。それはまだステージでの彼女達の魅力が曲の魅力に因る部分が大きいという事でしょう。子供体型だからダンスの力が伝わりづらいってのもありますし。夜の部11列目からはどの曲も楽しかったですよ。
・対してWはすごい!圧倒的!きっちり後ろまで届いてました。キャリアは伊達じゃないですね。
・「SEXY SNOW」や「抱きしめないで」「マイハピ」はCDで聴くよりずっと良かったです。こういうのってライブの醍醐味ですね。
・「Missラブ探偵」の後だと「愛の意味」が鈍重に聴こえました。
・MCは台本、辻ちゃん仕切り。歌は口パク無し、だと思う。
・昼夜公演でテンションに差は無かったですね。昼から全開。
・チーム感に関しては、後浦なつみ以上、キャプテン公演未満といった所。Wとベリのフリートークでの絡みがあれば違ったかも。偉大な大先輩に見守られてドタバタ頑張るベリーズという構図、悪く無かったです。
・コンサスタッフは後浦なつみコンと同じかも。PA卓に見覚えのある顔がいましたから。という事はWスタンバイや昔のあやコンと同じスタッフなのかな?よく知りませんが。
・やっぱりビジョンが有ると無いとじゃ大違いですね。
ヲタ芸が減った様な。PPPHで歌が聴こえないって事もあまりなかったし。最近どの公演でも同じ事思いますね。嬉しい反面、ハロプロが有象無象を巻き込む魅力を失いつつある証左か、と思うと複雑でもあり。



全体の感想

「有り」が「無し」か二者択一を迫られるとすごく困るコンサートでした。初っ端からテンション下げられたし、「ロボキッス」「抱きしめないで」なんてひどいとしか言い様がないし、「ハピネス」や「愛の意味」もこの形ならではの魅力があるのは分かるんだけど・・・。けど、(興行上の理由か何か知らないけど)合同コンはあってしまうのだ、これは避けられないのだ、という前提を鵜呑みにしてしまえば、過去の反省に学んでかなりよく出来ていたと思うのも事実なのです。
そして何より光溢れ幸福感に満ちたステージでメンバーが生き生きと輝いていた、(いくつかの曲を除けば)素晴しく楽しかった、それは否定出来ないのです。



工夫が見られた点を箇条書きしてみます。
・合同コン最大の難所であるラストスパート、通常意味不明な大カラオケ大会になってしまうものですが、今回は「デコボコセブンティーン」から「フーガ」「愛の意味」、EC明けの「マイハピ」までWの曲で押し切り、ベリーズはバックダンサーに徹する、そして「Hello!のテーマ」で締め。「WがWの歌を歌う」という大原則を確保した上でベリーズも参加した印象を残すこの形は、合同コンラストのひとつの落とし所ではあるな、と感じました。
・そのラストスパート、まずはベリーズの「スペジェネ」「なんちゅう恋」から始まってWへと続く訳ですが、間にWも参加する「ハピネス」を挟むことで、疾走感を維持したままWにバトンを渡す事を狙ったのでしょう。これはカラオケならでは。
・ダブルスタンバイの様にWが歌う時間とベリーズのそれをざっくり分けてしまうと、例えばベリーズにしか興味のない客は途中ダレてしまう。しかし頻繁に入れ替わる事でそれを回避出来ていたと思います。
・もっっっっっっっっっのすごく好意的な見方をすれば、「Wの曲→WのMC『ハイスコアな曲、どんどんいっちゃいますよー!』→ロボキッスゆりちなにバトンタッチ」という流れも、自然にシャッフルカラオケ大会に突入する工夫としてよく出来ていると思います。Wが「ハイスコアな曲」って言って、例えば黄色5が始まったらまずいでしょう。Wの曲とMCでつくった良い流れを考えると、まずWの曲からカラオケに入るというのは「カラオケを許容しさえすれば」よく出来ています。
3/4がWの曲だったのも、他のユニットの曲で場違いな雰囲気出してダレさせない工夫と言えなくはない。「カラオケを許容しさえすれば」、ね。
・シンデレラの早着替えとか、校歌とか、曲紹介のMCとか、客の集中力を切らさない工夫が随所に見られました。困った事に合同コンは回を重ねるごとに洗練されていっています。

ただ、上記の点は全てマイナス評価と紙一重です。最後Wメインにしたのはベリーズのファンは不満でしょうし、Wのファンにしても何時ベリーズが歌いだすのかヒヤヒヤものです。ハピネスwithWはネタバレ回避して見た昼の部では、唐突さ故に却って流れが途切れた印象を受けましたし。Wとベリーズが頻繁に入れ替わるのも、カラオケに否定的な人にとっては「何時カラオケ大会が始まるのか」と気が休まる暇が無いって事になりかねません。
とりあえず、セットリストを知っているか否かで印象がまるで変わってしまうという事は言えそうです。



今度は問題点を箇条書き
・せめて「あぁ いいな!」でベリーズが、「ピリリ」ではWがバックダンサーに徹するという形に出来なかったんでしょうか。現状では「オープニングだから全員歌ってみました」という以上のものは感じられませんでした。最初からテンション下げられて、大事な曲を2曲浪費しただけという印象。
・「ロボキッス」が歌われたツアー・コンサは今まで5回ありました。Wスタンバイ(リリースの関係で宮城・新潟のみ)、05冬ハロキャラ&メル(東京横浜のみ)、キャプテン公演(withあやや)、姫路里帰りスペシャル(姫路で1日だけ)。つまり、「ふたりが最後まで歌いきる形で」「地方人にも参加しやすい機会」は05冬ハロ1回しかなかったのです。その冬ハロだって東名阪だけだし。こういう状態でゆりちなに歌われたヲタの感情を想像して欲しかった。
・「抱きしめないで〜日記つき〜」はもっとひどい。ハロプロ楽曲には「一見恋愛を歌っているようで、実はグループ愛・メンバー愛を歌っている歌」というのがしばしば見られます。「I&YOU&I&YOU&I」が典型。そしてこの曲もそう。

「離れた場所で二人は生まれた / そして 私達 で・あ・っ・た」
「知らない部分 たくさんあるけど / 買い物してて 兄妹なの?って聴かれた / なんだか うれしく 感じた」
「生まれた環境 なまりも違うわ / だけど 私達 で・あ・っ・た」

Wのあらゆる曲の中で一番重要かも知れない、ひょっとしたらアンセムになるかも知れない曲なのです。
実は、私は今回のコンサで「そして 私達 で・あ・っ・た」と歌いながら見詰め合うのふたりを見て、初めてこの図式に気がつきました。つまり、コンサートスタッフはこの歌の持つ意味を知っていた。それなのに初披露を半分カラオケにしたのです。意味がわかりません。
・せめて単独コンがあれば、「Wのロボキッス」を堪能する機会が十分用意されていたならば、100万歩譲ってたまのお祭りとして「ロボキッス」のカバーも許せるかも知れません(千奈美と熊井で良いかどうかはともかくとして。どうせやるならつんく♂先生のひとりロボキッスくらいやって欲しい)。「抱きしめないで」は何があってもダメですよ。メロンの「運命」がダメなのと一緒。アンセムに手をつけるべきではない。
私はWの単独コンがないのは辻ちゃんの体調問題が原因であり、単独コンがないのもやむ無しと思っていました。けれど3週間にわたるミュージカルやってる訳で、東名阪ツアーすら出来ないってのもおかしな話。ひょっとして辻ちゃん加護ちゃんのファンの飢餓感を煽る作戦なのでしょうか。だとしたら成功ですね。このコンサ以降、私は「W単独コン待望論者」に転向しましたから。だからと言ってこんなカラオケやっていい理由にはなりませんけど。



あー、ここまで読み返して見たらえらくネガなレポになっちゃってますね。楽しかったんですよ。今年に入って、ここまで幸福なエネルギーが溢れるコンサートが何回あっただろうかって位に。Wは今年に入ってからのベストパフォーマンスでしたしね。メンバーがみんな素晴しく輝いていた、それはちゃんと書いておきたい。もしまだ見てない方がいましたら、是非ご覧になる事をお薦めします。
けど、手放しでの賞賛を躊躇わせる状況がある訳で。もう言い飽きましたね、この台詞(笑)。せめて単独コンを!ってこれも後浦なつみコンの時にごまコンやってって言ってたし!あやヲタのみなさんも同じ気持ちでしょうし。

改善案を考えて見ます。最後の「あぁ いいな!」と「ピリリ」は上に書いた通り、それぞれベリーズとWはバックダンサーに徹する。「抱きしめないで」は「DUO U&U」の曲と差し替え、辻ちゃんと夏焼で最後まで。「フーガ」の所に「ロボキッス」を入れる。「ロボキッス」の所には・・・。思いつかない。W以外の曲を入れるとWの作った良い流れが切れちゃうし。こうして考えれば考えるほど、悔しいけど、このコンサートよく考えられてますよ。合同コンを受け入れさえすればね!(シャッフルカラオケ自体やらんで良い、という向きもあるでしょうが、私は「毒を喰らわば皿まで」。どうせやるなら合同コンならではの趣向も見たいと思うのです)
つまり、今のWには「まあ、この曲ならカバーされても良いかな」という曲がないのです。何故そこまで余裕が無いのか。ああ、やっぱり結論は同じだ。
単独コンやって!!!