後藤真希コンサートツアー2005秋 〜はたち〜  大阪公演

昼 1階BE列 センターブロック
夜 1階BF列 サブセンターブロック


一年間待ち焦がれたコンサートに否定的な事は書きたくないもので、この一週間PCの前に座りはするもののあーだこーだ理由をつけて逃避してしまい、一週間経ってしまいました。面目ない。
例によってやたら長いんで、大掴みな印象は最後にまとめてありますから、そちらだけでもどうぞ

前回の更新で言いたい事はほぼ言い尽くしてるんですが、1点だけ訂正です。
「スタッフは従来の会社(MOMOX)がそのまま手掛けている」と書きましたが、一旦棚上げします。
ネタバレになるので具体的には書けませんが、前回までのスタッフが引き続き手掛けていると考えられる要素、別会社に交代したと考えられる要素、両方ありました。で、PA卓に舞台監督と思しき、去年ごまコンで見た様な気がする中年男性の姿が見えたので、「MOMOXは継続」と判断しました。ですがコンスレを見ていると「後浦なつみコンの舞台監督がいた」との書き込みがあり、スレ全体も交代説に傾いていたので、俄かに自信が無くなってきました。DVDマガジンにもTOUR STAFFのリストは掲載されておらず、現時点ではどちらとも確定出来ません。が、確証が持てなくなったので「MOMOX継続説」は一旦棚上げにします。先走った事を書いて申し訳ないです。


途中MCで、あっちゃんが客席をデジカメで撮影する趣向があるのですが、その画像がUPされる特設サイトはこちら。客席が霧で曇ってますね(笑)。



開演前

・開演1時間前に到着。既に客が行列をなしており、ゾロゾロ会場に吸い込まれていく。ヲタの平均年齢は20台後半か。見るからにオッサンが多く、なんとも可哀相な雰囲気。なぜかガタイの大きな人が多い。他メンのコンサに比べて女性の姿が目立つ。ヲタっぽかったけど。
・赤色の会場限定バースデーTシャツ、あまりのダサさに購入断念。去年のはハロプログッズとは思えない程良かったので今年は買おうかと思ってたのに・・・。ごまコン大好きなのに、ツアーTシャツ一枚も持ってないのです。買う気になるものを作って欲しい。
・贈花は「毎日放送 太田」と「YOUNG JUMP編集部」。太田さんはヤン土のスタッフの方ですね。
・客入れSEはインドあたりのポップス。
・入場すると真っ先に目に入るのが巨大ミラーボール。人が入れるくらい大きく、床ギリギリまで降ろしてある。ここで1曲目はエキゾだと確信。ステージは3段構成。上段と中段をつなぐ大きな階段が真ん中にあり、その両脇に出入り口がひとつずつ。その階段が左右に割れて、そこにも大きな出入り口がひとつ。上段背後の壁は回転式で、裏返ると電光掲示板や電飾としても機能する。下段はふたりすれ違えるくらいの幅しかない。エンタシス式の柱が計4本。
・席は満席。開演前から湧き起こるごっちんコール。この熱さはごまコンならでは。スロースターターの私もさすがに高まってくる。が、昼の部は20分、夜の部は10分程ずれ込む。ごっちんコールする側も疲れるっちゅーねん。


開演

恒例のone visionはなし。
以下曲目の右の括弧内が、ごっちんと一緒にステージに立つメンバー。

1.エキゾなDISCO(ダンサー)
2.LIKE A GAME(ダンサー)

ミラーボールが上昇し、ごっちんとダンサーふたり計3人登場。ベリーダンスのダンサーみたいな中近東風衣装に妖艶な腰振り。エキゾは声は加工せずそのまま歌う。ミラーボールの光線も合わせて、なかなかゴージャスな雰囲気。上々の滑り出し。
LAGのイントロで大歓声。ダンス変わったかな?間奏のダンス合戦は無し。

昼の部、見るからに表情が硬い。気持ちが前に出てきてないと言うか。声も萎縮気味。後のMCによると、かなり緊張していたらしい。夜の部は一転、伸び伸びと。表情にも余裕があり、会場の隅々まで力強い声を響かせる。「もう一歩前へ!」という気持ちが出てる。まさにごまコンって感じ。
歌い終わって一旦掃ける。再登場まで曲は続く。

MC

昼の部、後藤「おまたせー。大坂のみなさん、こんにちはー。前の方のみんなもこんにちはー。後ろの方のみんなもこんにちはー」と、一年振りの第一声にしてはかなりシンプル(笑)。たちまち巻き起こるごっちんコール。「シーッ」と止めるごっちん。後藤「はたちになった、後藤真希です」これをキッカケにすぐ次の曲へ。
夜の部は「おまたせー。大坂のみなさん、こんばんわー。はたちになった、後藤真希です」そのままスンナリと次の曲へ。 
ここはサクサクと進行したいらしく、むやみにごっちんコールしないのが空気を読んだ振る舞いなのかも知れないですね。

3.シンガポールトランジット
4.19歳のひとりごと

一転、落ち着いた曲をふたつ。
シンガポールトランジット、ヘッドホンじゃなくて開放感のある大会場で聴くとすごく気持ちいい。
19歳のひとりごと、夜の部が凄まじかった。大きな会場の隅々まで響き渡る歌声に圧倒されて、「ああ、帰ってきた・・・、この娘が帰ってきた・・・」って思いながら、半泣きになって聴いてた。この日一番高まった瞬間かも。フェイクの味わいも見事。イントロがアルバムと違ってて、最初曲名がわからなかった。 
暗転したらすかさずごっちんコール。

MC

昼の部「ついに!初日!始まりましたね!後藤真希コンサートツアー2005秋、はたち!」にヲタ大盛り上がり。以下MC内容は概ねこんな感じ。「今回は3rdアルバム中心のツアー。来来「幸福」って曲がある。最近あった「幸福(シンフー)」な出来事。昨日大阪入りしてスタッフと晩御飯食べてたら突然停電した(驚くスタッフの小芝居を再現して一笑い)。そしたら顔描いた誕生日ケーキが出てきてすっごくシンフーだった。メッセージを書いたワインとかジャージを貰った。スタッフさんやあっちゅんやダンサーのみんなにもプレゼント貰って祝ってもらった。昨日から今日にかけてシンフーな出来事がいっぱい。それをこうやって伝えられるからもっとシンフー。みなさんありがとうございました。」
ここであっちゃん紹介。あっちゃんの年齢ネタでひといじり。
夜の部「いやー、ついにもう今日が初日で。ツアー始まりましたねー。後藤真希コンサートツアー2005秋、はたち!」MC内容は以下の通り「今日も昨日もシンフーな出来事続き。まずはみんなに会えてシンフー。ハロプロのメンバーがメール送って来てくれてとってもシンフー。今日もでかいケーキふたつもらった。それはポケモに出す。久々のツアーでみんなの顔見れて、やっぱりシンフー。」昼より明らかにテンション高く、余裕がある。
あっちゃんはやっぱり年齢ネタ。

5.来来「幸福」!(稲葉、ダンサー)
6.DON’T STOP恋愛中(稲葉)

来来「幸福」!。ダンサー3人計5人で、チャイナドレス風のへそ出し衣装・短パンに扇を振って踊りつつ。「チャーシューメン!」「ウーロン茶!」「食べたい!」の所は客も叫ぶので予習必須。
間奏でそれぞれアピールタイム、が、あっちゃんの途中で曲が終わるというひどい趣向(笑)。それが又大盛り上がり。

DON’T STOP恋愛中。これが来るのは予想できてた。シスコムーンの曲って「月と太陽」と「丸い太陽」とこれしか残ってないから。
シスコムーンの曲ってどれも良いなぁ・・・、と思いつつ。このふたりのダンス見比べると、小さい体をいっぱいに使って暴れてるあっちゃんの勝ちかな。ごっちんはちょっと関節が硬い感じ。

MC

昼の部「二人でコンサートするのは一年振り。昨日「真希の調べ」を思い出してた。」ここでヤン土でさんま師匠にしこまれていたネタ披露。後藤「私もやっといたち!違う、キツネ!違う、マングース!もっと違う!はたち!だから後藤真希も大人の女性としてね、やっと花が咲きました!パ!(頭の上で手のひらを開く)だからお酒も飲めるし、下駄箱も吸えるし。吸えない!タバコ!でもそれは止めとく!」もうグダグダでしたね。さんま師匠が見てたら説教確定ですな。照れちゃってあっちゃんの方しか見てないし(笑)。後藤「勢いこれでついたんじゃないかな!」稲葉「ああ、ついたついた!」後藤「ああ、よかった!」と開き直って締める。
後藤「話戻すと、はたちになっても実感ない。」稲葉「こういうのはジワジワくるよ」後藤「20代って早いですか?」(即座に)稲葉「早い!」ヲタ爆笑しつつ、周りで「そうだよ、早いんだよ・・・」とか言ってるヲタが数人いて可笑しかった。

夜の部、稲葉「今回は明るい感じで。いつもは激しめだから」後藤「まだ20歳になった実感ない」稲葉「そんなもんだよね、まあ、これからやで。(ヲタ笑)ゆうてもみんな(客席を見ながら)多いでしょ、はたち超えてる人多いでしょ」ヲタ大盛り上がり。20代は早いと言う話から、稲葉「ごっちん、13歳で入ってからはやいでしょ」後藤「そ、そ、そうですね(笑)」稲葉「そうでもないかい!そうでもないと思うわ!これから20代、30代になると早いらしいわ」ヲタ笑。

ごっちんも大人ということで、プリプリピンクを歌える、という話へ。夜の部、この曲はつんく♂先生曰く「子供が歌うと火傷する」曲だそうな。

7.人知れず 胸を奏でる 夜の秋(稲葉、途中から稲葉ソロ)

声量があって低音のふたりが歌うと、別の曲に聴こえる。フェイクはあっちゃん。見事。途中でごっちんが掃けて、2番はあっちゃんひとりで。相変わらず好待遇。

8.もしも終わりがあるのなら
9.ステーション(ダンサー)
10.LOVE BELIVE IT!(ダンサー)
11.抱いてよ!PLEASE GO ON(稲葉、ダンサー)

あっちゃんと入れ替わりで、純白のロングドレスを着たごっちん登場、大歓声。
もしも終わりがあるのなら。これは良かった!特に夜の部で、ボーカルやダンスにちょっとした抑揚を付けたり、遊びを入れて歌い踊るのが見事にはまる。本ツアー最大級の収穫かと。いつも思うけど、AKIRAの曲ってライブ映えしますね。
これもう一回聴きたいな・・・。

ステーション。前の曲が良かっただけに、これをここに持ってきたのはどうかと思った。もともと苦手な曲ってのもあるんだけど、ここまでの幸福な流れが不自然に切られてしまった印象。ダンサーが3人加わってた、と思う。

LBI、ごっちんのお気に入りらしいこの曲、個人的に苦手なものでイマイチ盛り上がれず。この辺でちょっとテンションが落ちる。振りは04春と同じだったと思う。
この曲から金のチューブトップに短パン、腰周りヒラヒラ付きに衣装チェンジ。

DPGO。やや唐突な印象ながら、これはもういつも通り。横ざまのキックがいつもにもまして力強く。あっちゃんも参加。
アレンジ変えてますね。リズムセクションと低音部が強化されてたような。

MC

ごっちん休憩タイムであっちゃん一人舞台。机の上でPCに向かうあっちゃん。「稲葉のごっちんツアー観察日記」。「このツアーに来てるみなさんと私達だけがわかるキーワードをつくりたいなあ、と」客からキーワードを募る。サルティンバンコとか初芝とか三十路とか。結局「食い倒れ、たこ焼き、ヤッター」の3つに決定(最後のはヤンタンを聞き間違えた)。画面が動かなくてテンぱるあっちゃんに客爆笑。デジカメで客席を撮影。私は正面だったので写ってるかも。ごっちんの飲んだ水も撮影。Hello!project.comとポケモに載るらしいです。こういうヲタ参加型企画、04春を思い出しますね。
夜の部、あっちゃんが「OPD」を拾ってしまい、OPDコール。いいのかなー(笑)。PCの操作がよくわらないあっちゃん「私パソコン持ってないんです〜!」何故かヲタブーイング。「やばい?携帯ですむやん!あかんな!もう買うって言って3年くらい経ってる!」変換に成功する度に歓声をあげるヲタ。面白いんだけど、引っ張りすぎのような・・・。10分くらいやってたと思う。いいけどさ。あっちゃんのタイピング速度がどこまで上がるかが本ツアーの隠しテーマなのかも(笑)。客席撮影して次の曲へ。

12.さよなら友達にはなりたくないの
13.ALL MY LOVE〜22世紀〜

抑え目の曲を2曲続けて。足の前が開いた赤のロングドレスに歓声。
さよ友。コミカルなMCからこの曲ってのはちょっと違和感が。この辺のセットリストは問題有り。
あと、ごっちんの歌い方が雑というか、置きにいく様な歌い方になってるのが気になる。もうちょっと情感を込めて欲しい・・・。

ALL MY LOVE。これもAKIRAアレンジ、気持ち良い。「もしも終わりがあるのなら」と言い、こういう曲が今のごっちんには合ってるのかも。
後奏で一度引っ込んで、曲終わりには着替えて出てくる早技。

14.愛のバカヤロウ
15.ポジティブ元気!(稲葉、ダンサー)
16.原色GAL 派手に行くべ!(稲葉、ダンサー)

ラストスパート。
愛バカ。前の曲から間をおかずに。いつも通り。
ポジティブ元気。「盛り上がるしかないでしょ!」の代わりになるか不安だったけど、ライブで聴いて見るとアリですね。大盛り上がり。途中でクルリと回る振りが良い!あっちゃんとダンサーも参加。
原色。まずコール&レスポンス、続いて曲へ。リリース以降ほとんどのコンサートで歌ってる曲なので、さすがにもう外すだろうと思ってたんですが。でも盛り上がりはバッチリ。この辺はお約束の殺人セットリスト。
暗転したらすかさず怒涛のごっちんコール。

17.スッピンと涙

「最後の曲となりましたが、(ヲタ「エーッ!」)どうもありがとう、思いを込めて歌います、スッピンと涙」
昼の部、ここでハプニング。2番のサビで突然落涙して2度詰まる。しかし持ち直してニッコリ笑って最後まで。ラストの「THANK YOU! MEMORIES」の前で長めの静寂。ごっちんの息遣いまで聴こえる静けさが実現。夜の部の静寂はさらに凄まじく。立ち尽くすのみ。客のマナーも見事でした。
歌が育ってるという感じ。リリース当時はピンとこなかったこの曲、染みてきた。
なんで泣いたんだろう・・・。

EC

暗転したら即座に怒涛のごっちんコール。この辺は(良くも悪くも)さすがごまコンといった感じ。
夜の部ではここで青サイリウム祭が予定されており、瞬く間に会場が青一色に染まる。ちなみにごっちんの誕生石サイファにちなんだ青だそうな。私は卒コン以外でサイ祭を濫発するのはどうかと思っているので参加せず。持っていた色違いのサイリウムはポケットにしまう。

18.うわさのSEXY GUY
19.スクランブル(稲葉、ダンサー)

ごっちん登場の前にハードなインストがかかりそのままセクガイへ。イントロで客席から大歓声。この曲ヒサブリだな・・・。エメラルドグリーンを基調にしたテンガロンハットにベスト、乗馬ズボンといった衣装。曲と合ってないような。

昼の部、「2005年、9月23日、ここ大阪国際会議場メインホールでの、後藤真希のはたちのコンサート、なんていうか、大人の女性として、歌手後藤真希としてのこんな記念の瞬間をね、こんなにたくさんのみなさんに見てもらって、とても幸せです」「でもほんとにね、今日にコンサートはね、始まる前から、初日でもあるし、自分の誕生日でもあるし、ホントドキドキしてて、本番始まる前のステージでもすっごい心臓この辺まで来てて、思わず声が出ちゃうくらい、て言うか出さないですまないくらい、もうドキドキしてて、でもやっぱり、このドキドキ感も、かなりいいドキドキ感で、こうやってステージの上に立つと、こうみんなの顔がいっせいに見えるからさ、やっぱここは安心するなぁって、改めて思っちゃいました。でもさ、デビューしたのが13歳で、もう10代ものすごく、あっという間に走り抜けてきた感じがあるけど、でもそれもまた楽しい事つらい事とかね、たくさんあるけどさ、なんて言うか、ここまで来れたのも、応援してくれるみんなだったり、支えてくれるスタッフさんだったりメンバーだったりのお影だと、私は思ってるので、だからこれからの20代30代、後藤真希は、誰が言わなくても多分後藤真希らしく走り抜けていくと思うので、だから変わらず、応援してください!」

改めてメンバー紹介。ダンサーのナミナミ、コアスカ、カオポン。04春以来お馴染みのカオポンには凄まじい大歓声(笑)。続いてあっちゃん、アホの坂田の振りで登場。

後藤「それじゃあ、もうほんとにラストの曲!」ヲタ「エーッ!」後藤「えー(笑)、また来てね!(ヲタ歓声)いくよ、もうほんとにラストの曲、みんな、楽しくお別れしましょう!みんな行くよー!スクランブル!!!」
会場発狂。伝家の宝刀をここで抜くかー、と思いつつ、でもやっぱり楽しい。


歌い終わってダンサーとあっちゃんを送り出し、ステージ最上段に登ったごっちん、「よし!よーしよしよしよし!そうだそうだ、確か一年振りにやるなこれ。(ヲタ大歓声)フフフ、お気づき?(ヲタさらに大歓声)じゃー、あれやっちゃおうかな、えっとね、私が、サイコーって叫んだら、みんなもそのあとに続いてサイコーってよろしくね。(ヲタ大歓声)おし、じゃあ、一年振りのあれです(笑)。大阪のみんな、サイコー!!!(ヲタ「サイコー!!!」)後藤真希でした!バイバイ!」



夜の部、「アンコールどうもありがとー。そして、(客席のサイリウムを指して)プレゼントどうもありがとー。ビックリしたよ。(客がハッピーバースデー合唱)ありがとー!ありがとー!(ごっちんコール)ホントに幸せ!なんていうか、その、9月23日、後藤真希にとっては1年振りのソロツアーで(拍手)ツアー初日は、今も歌ってくれたけど、私の20回目の誕生日で、なんていうか、こう、誕生日、去年もみんな一緒に過ごしたけど、やっぱりこういう大事な瞬間とかをみんなに見てもらったり、みんなと一緒にライブで楽しんだりとか、いい汗かいたりとか、おっきい声出したりとか、なんかそういうのが、なんか、ホントに、なんかすごく、ホントに楽しくって。今もね、実はね、私がセクシーガイで登場する前、もう会場全体青、青ね、覗いた瞬間にウワーってビックリして、ホントに嬉しくって、早くこの事をみんなに伝えたいと思って、ちょっと、心をこめて、ありがとう。でも、でもさあ、もう13歳から後藤真希モーニング娘。として、ラブマシーンでデビューして、こう1年1年ものすごく、毎日ね、ものすごく内容は濃いんだけど、なんかこう、あっという間にはたちになったなっていう気があって、なんかその中にもね、こうメンバーが卒業したりとか、まあ自分も卒業して、もう3年経つし、今日で。今日は色んな記念日だね。フフッ。(客拍手)でもね、やっぱこうやってやってこれたのも、この会場に居るみんなだったり、今日はこれなかったけど応援してくれる、ファンのみんなだったり、今日はこれなかったけど、応援してくれる、ファンのみんなだったり、あとは仲間、たくさんハロープロジェクトの仲間達がたくさん居るしねえ、もうみんなが居たからここまでやってこれたんだねぁと改めて思うの。だから、なんつーんだろうなぁ。ホントに感謝だね!(客拍手)なんか今幸せすぎて怖い。何が来るのか怖いよ!でも、でもまあ、後藤真希は、これからも変わらずね、20代、30代にドンドンドンドン、行っても、まあね、自分らしく、後藤真希は、誰が止めても走り続けると思うので、だから、みんな、これからもよろしくね!」

最後の曲紹介でお約束の「エーッ!」、よろめいて後ずさりながら「負けた、負けた、負けたけど何も無い(笑)。ま・た・来・て・ね!」

スクランブルを歌い終わり、ダンサーとあっちゃんが掃けた後、ごっちんコールを浴びながら「ありがとー!ホントに嬉しい!(笑)なんか自分で笑ってしまった。じゃあさ、もうみんなもわかってると思うけど、もう去年振りだね。あれ、やっちゃおうかね(笑)。じゃあ、私がサイコーって行ったら、みんなも続いて、サイコーって付いてきてください。じゃいくよ。もうフライングしないから。行きます。大阪サイコー!(客「サイコー!」)後藤真希でした!バイバイ!」

終演。

追い出しSEはスッピンと涙のオルゴールver。延々と続くごっちんコール、ごっちん最高コール、はたちコール、万歳。私もとりあえず乗っかってごっちんコール。たまにはいいよね、こんな日なんだし。更にホールのある5階からのエレベータでも一向に止まらないコールの嵐。あげく、会場外でも大騒ぎ。(実はこれが後に問題になるんだけど、それについては長くなるので後日の更新で)



細かい点いくつか

・特効はスチーム噴射と小さな花火が一回ずつ。どの曲でかは覚えてませんが、中盤以降の盛り上がる系の曲だったかと。
・もうちょっと予算増やして欲しいなと思いました。ビジョンが有ると無いとじゃ大違いだし、03Aに有った様な昇降ステージも欲しい。
・サイ祭は、まあ、色が揃いましたね、と言う程度。ごっちんも会場も特別な盛り上がりは無し。頻繁にやりすぎるからこうなる。言わんこっちゃ無い。一人の娘の一生に1・2回やれば十分であって、毎年やる様なもんじゃないと思います。
・総じてMCはフニャーとした雰囲気。いつものハイテンションなあれではなかったですね。
・体型はスリムなんだけどピキピキではない。ふっくらしたまま細くなった感じ。ダンスがいつもほどキレキレでなかったのはまだ絞りきれてないせいか。これからアスリート体型になっていくのかな。
・いつもより大きめのヘソピをしてました。
・「鬼気迫る」とか「鷲掴みにされてひきづり回される」とか「リミッターが外れて、もう楽しくて楽しくて仕方が無い」と言う風ではなかったです。初日の緊張故か、意図してそうしているのか。大阪公演見ただけでは判断できず。



全体の感想

・一年間ぶりごまコン、良くも悪くも相変わらずでした。ヲタの盛り上がりの熱さなんかは特に。
・じゃあ満足したのかと問われたら、残念ながら答えは「NO」です。その理由の前に、私の今までのごまコンに対するイメージを説明しておきます。
まず前提として、つんく♂先生のごっちんプロデュースはうまくいっていません。アイドルにしたいのか、安室やBOAの様なアーティスト様にしたいのか、倖田來未の様なネタ半分本気半分のセクシーアイコン(セクシー芸人?)にしたいのか、恐らくそのどれでもないのでしょうが、とにかくソロデビュー以来4年半経つのに未だ(ライブパフォーマーとしてでは無く、CDをリリースする歌手として)明確な色を確定出来ていません。そりゃ良い曲はいっぱいあります。好きな曲もいくつでも挙げられる。でも、みなさんはごまコンで彼女が見せる鬼気迫るパフォーマンスに見合った楽曲が提供されていると思いますか?私は思いません。「糞曲を名曲にするごっちんマジック」なんていう言葉が生まれる所以です。迷走。停滞。
そんな悪条件下、凄まじいテンションから繰り出されるキレキレのダンスと歌、対照的に可愛らし過ぎるMC、「ハロプロじゃないみたい」とまで言われた気の利いた演出によってマイナス要因をすべて引っ繰り返してしまった。それが私のごまコン観です。


・で、今回の05秋ごまコンです。初日大阪公演昼夜を見た限りでは、ごっちんのテンションは上がりきらず、ダンスは鬼気迫るとは言い難く、セットリストは上げ下げが激しすぎ、演出は悪くはないけど「さすがごまコンスタッフ!」と言うべき手堅さや派手な仕掛けは見られませんでした。結果、曲の弱さとプロデュースの迷走っぷりが浮き彫りになってしまった印象。
・但し、急いで補足しておきます。テンションが上がりきっていなかったのは、1年ぶりのしかも初日と言うことで緊張していたからかも知れません。現に夜公演は昼公演に比べてだいぶ伸び伸びしていたし、伝聞ですが2日後の倉敷公演では更にテンションが上がっていたとか。ダンスも1年間のブランク故にセーブしていたのかも知れません。だとしたら、ツアーの後半戦では以前の状態に戻してくる事が期待できるかもしれない。あるいは「はたち」というツアータイトルに沿った、落ち着いた振る舞いを心がけていたのかも知れませんし。
演出面でも、以前の様なギミックの効いた演出はありませんでしたが、それも「大人なコンサートに派手な仕掛けは無用」という事で、敢えてした事のかも知れません。だとすれば私の感じた物足りなさは、単に求めるものが違っただけなのかも知れない。
同様に、私は3rdアルバムがシックリこなかったんですが、好きな方は特にコンサート前半部は堪能できると思います。
なので、これから公演をご覧になる方は、あるいは満足されるかも知れません。
・でも、私は(ごっちんのコンディションはともかく)セットリストと演出に疑問を感じたし、その結果露呈した曲の弱さと彼女のキャリアの迷走に頭を抱えてしまいました。以下、もうちょっと詳しく。


・セットリストについて。全19曲中、3rdアルバムとc/wからの初披露曲計6曲、それにカバーの2曲(DON’T STOP恋愛中、人知れず 胸を奏でる 夜の秋)が前半に歌われます。つまり前半は初披露の曲で固め、後半はお馴染みのシングル曲の連打で盛り上げる。狙いの明確なセットリストです。
前半の新曲群、そりゃ良い曲もあります。特に「19歳のひとりごと」と「もしも終わりがあるのなら」はCDで聴くより格段に印象に残りました。1曲1曲微細な視点で掘り下げれば聴き所はいくらでもあります。が、ではトータルで高まったかと問われると・・・。3rdアルバムに物足りなさを感じてる自分は歯がゆさを感じてしまいました。
後半の畳み掛け、既視感を感じました。ここに並べられたキラーチューンの殆どが03秋の時点でリリースされていた曲です。しかもオーラスにスクランブルという伝家の宝刀まで抜いてしまった。曲目が同じである以上、生かすも殺すも演出次第。結果、03秋コン超えはならず。そう感じました。
・全体は4部に分けられます。①「エキゾ」から「19歳」までの4曲、②「来来『幸福』」から「DPGO」の7曲、③「さよ友」から「スッピンと涙」の計6曲、④「セクガイ」・「スクランブル」のラスト2曲。それぞれの間にはMCとECが挟まります。①では前半盛り上げて後半落ち着かせる、②ではまず盛り上げてから一旦落とし、最後にDPGOでMAXまで引き上げる、長めのMCを挟んで③抑え目の曲2曲、続いてキラーチューン3連発で盛り上げて、最後はスッピンと涙でしっとりまとめる。EC明けの④で最後の大盛り上がり2連発。頻繁に上げ下げが繰り返されて戸惑ってしまい、流れに身を委ねていたら自然と気持ちよくなるという風にはいかないのです。
特に②の中盤から③にかけて、落ち着いた曲が続いた所でDPGOで引っ張り上げておいて、いきなり長いコミカルなMC、それが明けたら失恋バラード、「22世紀」を挟んで盛り上がる曲3連発という流れ、かなりせわしなく感じました。例えば03秋のセットリストに比べると、その凹凸の激しさがよく分かります。



・それから、ヲタのノリにも違和感を感じました。
ごまコンと言えばヲタの熱さ、一体感に定評があります。けれどその熱さ故に、私はコンサート中とてつもない閉塞感を感じてしまいました。
以前はごっちんのテンションとヲタのそれが噛み合って無限の高みに登っていけました。けど今はなにかがずれてしまっている。ワンパターンなごっちんコールがコンサートの流れを堰き止めているとすら感じました。加えて「次がラストの曲です」「エーッ!」とか「暗転したらごっちんコール」にはごっちんがもう飽きてしまっている、そう感じたのは気のせいではないと思います。明らかにリアクション薄かったですし。そもそもあれは「やらずにはいられない衝動」があってするものであり、ルーティンとしてやるのは本義に反します。色んな意味でサイ祭と同じ。野暮。終演後の「ごっちんサイコー」「万歳」も、「昔はこうやってたよね」「またやろうよ」という風情。熱さ故に閉塞・停滞を感じてしまう悲しさ。
総じて「昔のド熱かったごまコン」時代に出来た風習が体に入って抜けない人が暴走してる、という印象。(そんな事言いながら、実は私も終演後の最高コールには参加してたんですが。ヒサブリだったもので・・・)
PPPHも気になりました。以下具体的に。
エキゾなDISCO」でのFUWAFUWA。大阪昼では殆ど居なかったのが、夜には大量発生していました。Bメロにはごっちんコールも。
「19歳のひとりごと」、間奏や後奏でいちいち拍手や歓声が上がるのでフェイクが聴こえません。
「ステーション」、間奏のオイオイ、Bメロにかぶせてのごっちんコール。これはさほどでも無かったけど。
「LOVE BELIEVE IT」、BメロでのFUFU。気持ち悪いです。
「DPGO」、サビでのFUWAFUWA。上に同じ。
特に「エキゾ」のFUWAFUWAが04秋で「BLUE ISLAND」を破壊したFUWAFUWAテロを思い出させて最低でした。
・ヲタの側も今のごまコンにあった盛り上げ方を考えないと、との印象を強く持ちました。これは自戒も込めて。



・結局、全ての不満の根本は曲の弱さだと思うのです。
後藤真希という人にはふたつの顔があります。「ゴマキ」と「ごっちん」。もともと彼女は孤高で無愛想というイメージでした。そりゃダイバーなんか聞いてれば、んぁんぁぽぉぽぉ言っててホンワカした面もあるって分かりましたけど、そんな姿は限られた場所でしか見られませんでした。そんな娘が自分たちの所まで降りてきてくれて、こんなにも楽しそうにして、自分達の事を好きだと言ってくれる、それがごまコンの素晴らしさのひとつでした。ハロプロ最強のアイドルごっちん愛。
でも最近、それがちょっと行き過ぎてるんじゃないかと感じます。何事にも落差が重要で、歌ってる時はかっこいい「ゴマキ」だけどMCになると一転可愛い「ごっちん」になる。これならよかった。でも、3rdアルバムの曲ってみんな「ごっちん」サイドなんですよね。03秋以降にリリースされた「ゴマキ」サイドの曲と言うと「横浜蜃気楼」、「ペイント イット ゴールド」、「LOVE BELIEVE IT」くらいのもの。「BLUE ISLAND」も入るかな。「LOVE LIKE CRAZY」を合わせても、いかにも少ない。ヲタが「ごっちんごっちん」「ショマちゃんキャワ!」とか言ってるのを見た製作側が「そいういうのばかり求められてる」と思ってしまうのも無理は無いし、実際そういう娘なのかも知れない。けど、やっぱり「処女に見えない」からこそ「処女なのに処女じゃないふりをする後藤真希」が成立するんであって、「処女である事を隠そうともしない後藤真希」じゃ困るんですよ。可愛いんだけどね。 なのでごっちん(まだ言うか)にはアイドルである事を拒否する様な、ショマヲタを突き放す様な歌を歌って欲しい。彼女の才能もその辺りにあるはずだし。(本当はつんく♂先生ならではの笑いを加味した曲も欲しいんだけど、現状では難しそうですね)
来る曲来る曲すべてがキラーチューンだったベリーズのコンサートと比べると、もうちょっとなんとかして欲しい所なのです。



・やっぱりネガティブになってしまいました。どうしてもごまコンにはハードルが高くなってしまいますね。前のツアーから何かが上積みされていないと、気がすまないのです。
私が物足りなさを感じたのは、求めたものと差し出されたものが違っていたからかもしれない。3rdアルバムや最近のc/wが好きな方は前半部も楽しめるでしょうし、03Aの幻影にとらわれていない方は後半部も盛り上がって楽しめるでしょう。好意的に見れば、ごっちんの力がストレートに反映される、ツアーを通して完成度を高めていく事に挑戦したセットリストとも言えます(04春でも同じ事言ってた記憶がありますが)。ここ2年程の間にハロプロ全体のコンサートの質が上がって、革命をもたらした先駆者としての地位が絶対ではなくなった。なので相対的にインパクトが低下した、なんて事もあるかもしれない。
ごっちんがコンディションを戻してくるであろうツアー後半には賞賛の声が溢れていれば良いのですが。