aibomb2006-05-28

かごちゃんはよのなかのすべてのいかりやかなしみやおろかさをうけいれてゆるしてくれた。そのだいしょうとしてかごちゃんのからだはぱんぱんになった。あるじきからかごちゃんのからだはやせはじめた。それはかごちゃんのからだがいままでためこんできたいかりやかなしみやおろかさにたえきれなくなったからだ。かごちゃんはあまりにおおくをひきうけすぎたのだ。ぼくたちはかごちゃんにあまりにおおくのものをゆだねすぎたのだ。かごちゃんはそのどくにたえきれなくなったのだ。かごちゃんのつみはぼくのつみだ。かごちゃんがひめいをあげていることにきづくことができなかったぼくのつみだ。かごちゃんはいま、くらいもりのなかにいる。ぼくたちがかごちゃんのためにできることはなにもない。ただまちつづけるだけだ。あるじきから、つじちゃんのからだがふくらみはじめた。きょねんのいまごろはすっきりとやせていたつじちゃんのからだがむかしみたいにふくらみはじめた。いまつじちゃんのからだにはあるちからがやどりはじめている。それはかごちゃんにまとわりつくかげをとりはらい、ひかりさすところへつれだしてくれるちからだ。たぶんつじちゃんはそのことにきづいていない。けれどつじちゃんのやせいのほんのうがつじちゃんにたくさんのごはんをたべさせて、そのからだにあたらしいちからをたくわえさせているのだ。やがてそのちからがときはなたれるときがくる。かごちゃんがかえってくるときそのとなりにはつじちゃんがいる。そしてつじちゃんのからだにたくわえられたちからがときはなたれる。そしてふたりにひかりがふりそそぐ。はろぷろのかみさまのしゅくふくのひかりがふりそそぐ。そのときすべてのあやまちはゆるされる。そこにはむかしとかわらないふたりがいる。いやなにかがかわってしまっているかもしれない。とけいのはりをもとにもどすことはできない。だけどそこにはむかしとかわらないとてもたいせつななにかがあるはずだ。ぼくたちがもとめてやまないあのたいせつななにかがあるはずだ。そしてそんなふたりをぼくたちはちからいっぱいのえがおでむかえるんだ。