12月11日 メロン記念日 コンサートツアー2005冬 「今日もメロン明日もメロン、クリスマスはマスクメロンで!」 大阪厚生年金会館

1階Q列サブセンター


遅くなりましたが、先週行われたメロンコン大阪公演のレポです。


前にも書きましたが、セットリストは賛否両論あると思います。けど、そういった周辺的な事情がどうでも良くなってしまうくらい、圧倒的な説得力のあるコンサートでした。こればっかりは私なんかが100万言を費やしたって伝わらない。なので、行ける方は是非見に行って欲しいし、行けない方の為にもなんとかしてDVDを出して欲しいです。


そこにメロン記念日がいた。メロン記念日を強く感じる事が出来た。
心の底から最高と言える、そんなコンサートでした。



・開演50分ほど前に現地到着。開場が遅れているらしく、すごい行列。男女比は男が95%くらい、髪も服装も全体的に黒っぽい。開演30分前にようやく開場。
・2階席まではほぼ満席、3階席は開演予定時刻で3割くらいの入り。その後もう少し埋まったっぽいけど。親子連れは3組確認。
・花は大きいのがひとつあったけど、贈り主は確認し忘れた。たぶんハロプロやねんか、ヤン土からだと思う。
・客入れSEはHIP HOP。
・この時点で緞帳が降りていてステージは見えない。
・20分程押して開演。


開演

私の席はPA卓のすぐ斜め前だったんだけど、振り返るとそこに先日のHPP NEOでも見かけた桜金造似の舞台監督が。この時点で元ごまコンスタッフ確定。と、次の瞬間突然の爆発音と共に緞帳が上がり、見るからに手の込んだステージセットが現れる。この瞬間、コンサートの成功を確信。

スモークが焚かれる中、「さぁ!恋人になろう」のイントロに乗って、斉藤さんを先頭に4人登場。逆光の中に浮かび上がるシルエット、4人が突き上げる拳に合わせて客席は早くも大盛り上がり。

01.さあ!恋人になろう
02.夏の夜はディンジャー

・とにかく4人とも素晴らしい笑顔。ダンスももううまいとか下手とかそういうレベルじゃなくて、指先一本一本にまで魂が入ってる。ステージに立つ喜びが溢れかえってる、力のあるダンス。もうこの時点で楽しさはピークに。
・4人共、色違いの原色のファーをつけてる。
・新しい曲中心で来ると予想してたんで、いきなりのキラーチューンの連打に喜びつつ、後の事を思って少し不安になったり。結局杞憂だった訳ですが。
・ステージ構成は、中央に5角形のメインステージ、その横と斜め後ろに正方形のサブステージが左右二つづつ、計四つ。ステージ同士と床は階段ではなくスロープで繋がっている。左右両サイドに、天井まで届く大きさの菱形を縦にしたセットが吊るされていて、そこにライトを当てるとツリーに見えるという趣向。終盤には、その間に同型の小さめのセットがふたつ追加で降りてきてた。
私の席からは良く見えなかったんだけど、オケピを潰してそこもステージにしてたみたい。

MC

斉藤「メロン記念日としての単独コンサート、一年ぶりとなります!ほんとに!お待たせしましたー!!!!」大歓声で迎える客席。
以下、4人挨拶。
村田「(客煽りしてから)メロン記念日も、かなりいい感じでーす!最後までその大きな声を聞かせて下さい!」
大谷「1年ぶりのライブ、みんな待っててくれた!?メロンも楽しみにしてたからね!今日は1年分のパワーをぶつけ合おうぜい!」
柴田「一年ぶりの単独ライブ、ガンガンいくんで、みんなちゃんとついてきてねー!!!」テンションの高さは歴然。「それでは、ちょっと懐かしい曲聴いてください」

03.甘いあなたの味
04.告白記念日
05.電話待っています

・マサオにピンスポットが当たり、「ねえ、どうして」。客席が大きくどよめく。ここで大きな布が2枚降りてきて、残りの3人はその裏へ。着替えてからひとりづつ出て来て、代わりにマサオが裏へ。赤地に白いラインが入ったエナメル地のワンピース。柴ちゃんが歌い出しをしくじる。
・実はこの歌、ライブで聴くの初めて。昔はマサオがセンターだったんだよなあ、などと思いつつ。ダンスにも年季を感じさせる。
・最初期シングル3連発、この辺りはイントロの度に歓声が起こる。思い入れが深いからか、やっぱり昔の曲には力が感じられる。

MC

・まずは村田さんとマサオのふたりで。二人とも芝居がかった口調で、村田「クリスマスの話をしたいんですが、クリスマスと言えば」マサオ「クリスマスと言えば、あいうえお作文でしょ」と言う訳で強引にあいうえお作文へ。お題は「クリスマス」。じゃんけんでオチは村田さんに決定。村田「靴下の中に」大谷「リボンに飾られた」村田「巣箱がありました」大谷「マーシーみたいにかっこいい」村田「酢醤油に浸かったまぐろがありました」微妙なオチに、もう一回コール。村田「なんか変な汗かいてきた・・・」本気でテンパってる村田さん。大谷「『ま』が悪い?」村田「ああ、私たちの仕切りが悪いのかと思った(笑)」。結局マサオに強引に促されて、村田「スウェーデン人がいました」。かなり微妙な感じ(笑)。
柴ちゃんと斉藤さんIN、村田さんマサオOUT。斉藤さんと柴ちゃんはゴールドのワンピースに白いファーという衣裳に着替えて登場。
・両家のクリスマスについて。柴田「チーズケーキが7・8割、チョコレートケーキが1・2割、カッコ、ショートケーキみたいな。柴田家ね、チーズケーキ大好きなんだあ。だから殆どがチーズケーキの思い出。プラス、お酒の入ってないシャンパン、飲んでました」「昔はサンタに関わるドラマが多かったんで、みんなで見てました。そんな家族です」客拍手「あ、ありがとうございます(笑)。両親にも伝えておきます。拍手が起こったよって」斉藤「ケーキは、うちの家族はわがままだから分かれるのよ。私の好きなケーキなんだか知ってるよね?(客「チョコレートケーキ!)そう、だけど家族の好みがバラバラで、でも小さいケーキだとパーティー感を味わえないので、3種類のホールを・・・」客どよめく「聞いて!親戚にケーキ屋さんいたんだ(笑)!だからちょっとはお安くしてもらった」「凝ったパーティーをする家族だった」「サンタさんは信じてた?」柴田「小学生3〜4年までかな」斉藤「私も高学年の頃には欲しい商品を言ってましたね」「夢はだんだん無くなっていくけど、ケーキ食べたりしてハッピーな思い出が多いかな」柴田「今年もメロン記念日、クリスマスとイブにライブが出来ると言うことで」客拍手。

柴田「それでは、ここで、しっとりした曲を聴いてください。香水」

06.香水
07.シャンパンの恋

・ふたりで歌うのかなと思ったら、村田さんとマサオも同じ衣裳で出て来て4人で。思ったのが、メロンってキャラだけでなく声のバランスも良いなあ、という事。ユニットである事の強みをこれほど感じさせてくれる人達って他にないよなあ、などと。
・「こ・お・す・い!」コールも心なしか少なめで聴きやすい。この日のヲタは空気の読める、良い意味でおとなしい人が多かったですね。

MC

大谷「先程、ひさびさにデビュー曲を歌いました。4人で歌うのかなり久し振りなんですよ。みんなも嬉しかった?」客歓声「ファーストセカンドサード、続けてやってみたんだけど、みんなもお、お、お、みたいな」「デビュー曲の時、あゆみんいくつだっけ?」柴田「柴田はね、15才でした」大谷「それが今では」柴田「21才です」大谷「メロン記念日も、もうすぐ6年経つんですけど、みんなが成人して大人になった所で、大人な魅力を味わってください」

08.MIARA摩天楼
09.Chance Of Love
10.肉体は正直なエロス

・「摩天楼」のイントロで上着を脱いで後ろに投げ捨てるんだけど、柴ちゃんだけマイクに引っかかって脱げないハプニング。それで最初の振りは腕に衣裳引っかけたままやって、歌い出しまでの間に素早く脱ぎ捨てる。
・「COL」の出だしでもう一枚脱いで片方の肩を出した衣裳に。客歓声。
・このあたりはセットリストの谷間かも。それだけ赤フリまでの打率が凄かったって事だけど。とは言え中弛み感は皆無。
・「肉エロ」出だしで今度は腰に巻いてた薄布を取る。こうしたひと工夫でぐっと流れが良くなる。斉藤さんはガーターベルト装着。相変わらずひとりだけ腰を落とす深さが(笑)。ライティングはHPPの方が淫靡で良かった様な。

MC(斉藤→柴田→大谷→村田)

・ひとりづつ長めのMCで近況報告。
・まずは斉藤さんから。「みんな、セクシーな私たちはどうだ〜い?」ヲタ歓声、「みんな、セクシーなの好きなんでしょ〜?」ヲタ大歓声。セクシー芸人の面目躍如。「稲葉あっちゅんと前田由紀ちゃんと一緒に過ごすことが多くて。あっちゅんといると、大阪の血っていうのか、良いテンションになる。私も関西弁が出ちゃう」ヲタ「喋ってー!」斉藤「そんなん言うても、いきなりやったら・・・」ヲタ歓声、斉藤「今日も初日だねって、4人で力合わせて、ヒトはセクシーにパワフルに、思いっきり弾けてきてくださいとメールをいただき、由紀ちゃんからも、とにかく頑張ってこいとパンチマークの絵文字で。仲間に送り出されたって感じです」「ふたりともお姉さんなんで、プライベートでは結構セクシーなんですよ。(突如ブリッコ口調で)でもみんなには見せてあげないけど!」この日の斉藤さん、明らかにテンション変でした(笑)。

・続いて柴ちゃん登場、まずはふたりで。斉藤「昨日も由紀ちゃんと会ってスパゲティー食べたんだけど。突然だけど、昨日のあゆみの夜の過ごし方は?」柴田「嫌味(笑)?まず1人でお蕎麦を食べて(ヲタ「エーッ」)、3時4時くらいにお昼食べてお腹空いてなかったんでお蕎麦食べて、ビデオ見て、今日のライブの事を考えながら、寝ました」斉藤「良い過ごし方じゃない」柴田「(突然)ずるいよー!!!」斉藤「なにがー!」柴田「そうやってゆきどんと御飯食べてさ話題あってさ、私なんにもなかったじゃん」斉藤「じゃあ、今度一緒に御飯食べに行こう、一緒に食べに行くから、(客席を向いて)みんな来ないで!(ヲタ悲鳴)ウソウソ!みんなで食べにいきたいね」柴田「誰のおごり?(ヲタ口々に叫ぶ)・・・ちょっとまとまりなかった(笑)」

・斉藤さん退場。柴田「こうやってひとりで話せると言うことで、なにを話そうかなって考えてまして、昔から気になってることがあって、メロン記念日というグループ名の由来は、メロンにいろんな種類がある様にみんな個性がバラバラで、みなさんと出会えた日が記念日になるように、という事なんですけど。もう一つ理由があって、私たち4人がメロンぽいと。どこがメロンぽいんだろうと思ってて、昨日つんく♂さんにメールしました」「で、メールの返事が来ません!ホントはみなさんに報告できるっていうイメージだったんですけど。忙しいんでしょうね、きっとね。(ヲタ「明日がある!」)明日がある?明日もあるけど今日だけの人もいるじゃないですか」「ちゃんと言ったんですよ。今日のMCで言いたいんで教えてくださいって。(ヲタ「電話!」)そんなコールしてもムリだから!こっちはこっちで盛り上がろうぜ!」「もし返事が来たらまた報告したいと思います」色々気を遣ってくれるやさしい柴ちゃん

・まさお登場。柴田「マーシーはどこがメロンっぽいと思う?」大谷「デビュー当時、私なんでそんなって言うようなメロンの柄みたいな変なシャツ着てたんですよ。それが悪影響与えたのかなって」「人の顔見てメロンって普通思わないでしょ」「今、(携帯)チェックして来たら?」柴田「遠いもん(笑)」

柴ちゃん退場。マサオ「ひとりですね、寂しい(笑)、みんながいるか(笑)」「最近、生活習慣正そうと思って、お部屋の電気をスポットライトにしました。人に見られる仕事ってことで、家でダラダラしちゃいけないと。4つついてて、ひとつは自分にあてとく。色は黄色っぽいやつ。あともういっこ、煎餅布団から卒業し、ベットにしました!(ヲタ歓声)ベッドは小学校の時、お姉ちゃんと2段ベッド使ってた時以来。今までは御飯食べるのも、色紙書いたり、写真集書いたりするのも全部布団の上。いけないって4年位してから気づいたんですよ。で、村田さんお勧めの通販で(ヲタ歓声)買ってしまいました。(ヲタ「値段はー?」)値段は・・・言えない。ウンキュッパくらい。もういっこ、コンポが欲しい。上京した時以来持ってるラジカセあるんだよ。ラジカセだよ?歌歌ってる人がラジカセだよ?今から節約して(笑)タクシーとか乗らないで、コンポ買おうと思います。買った時はまた報告するね。そういう訳で、自分の生活を引き締めて行こうと思います」微妙に自虐ネタ入ったマサオさん。


・マサオ「野菜の国から生まれた、村田センセ〜イ」村田さん、村田博士キャラで登場。「雅恵ちゃんさ、色んな所で通販薦めてるって話してるけど、私が通販会社の回し者みたいじゃん(笑)」「あゆみちゃんに貸す予定のカタログ、マサオ君のところにあるんで又貸ししといて下さい」

・「私カントリー娘。みうなと同じベッドを使ってまして、白い組み立て式のお姫様ベッドみたいなんですけど」「こないだ家にあゆみちゃんが泊まりに来て、ふたりでひとつのベッドに寝たんですけど(ヲタどよめく)いいでしょー、寝顔可愛かったですよ(笑)」「最近寒くなりましたが、知ってる方もいると思いますけど、私裸族でして(笑)。結構一糸纏わないで生活しちゃったりして!でも12月は寒いし、暖房が壊れてまして。最近手料理頑張ってるんですけど、油ものとか大変なんですよ。・・・初日なのになんて話してるんでしょうね(笑)」笑いの量では村田さんが一番か。さすが。

・「宴もたけなわでございますので、御三方をお呼びしたいと思います」黒革のジャンパーにミニスカのロックっぽい衣裳で登場。中に色違いの原色シャツ。村田さん仕切りでひとしきり裸族トークの後、斉藤「ガンガンいくけど、準備はいい?後半戦6曲、ノンストップで一気に行くぜー!!!」

11.ガールズパワー・愛するパワー
12.遠慮はなしよ
13.涙の太陽
14.かわいい彼
15.さあ早速盛り上げていこかー!
16.This is 運命

・「6曲一気に」って時点でこの後のセットリストほぼ読めましたね(笑)。もう見たまんまです。言葉による補完は不要。不可能。
・「ガールズパワー」出だしは客に歌わせる。「かわいい彼」、「〜ない」の所で腕で×作って一斉にジャンプするんですね。初めて知った(笑)。「さあ早速」で宙を舞うタオル。「運命」はちょっと変えて来ましたね。最初の裏声で「チャチャチャン〜」の所は間奏部のそれの様に激しくシャウト、続いて1番サビの「愛してますか〜」を持ってきて、次に1番頭に帰って「おかえりなさい・・・」。以下原曲通り。最後のサビでは花道・ステージ最前に散開して、手に持ったスポットライトで客席を照らしたり。
・途中からテンションはレッドゾーンに突入。村田さん以外の3人は途中で革ジャン脱ぎ捨てて。ノンストップなので4人とも給水のタイミングが無くて、歌いながらパートの合間に給水。斉藤さんが自分のペットボトルで柴ちゃんに水飲ませたり。躓いたのか、ステージ上をゴロゴロ転がる村田さん。明らかに必要以上に跳びはねまくる柴ちゃん。鬼神の如き斉藤さん。マサオさんも縦横無尽。
・殺されるかと思った・・・。

EC

4人再登場・・・と、着ているのはなんと赤フリの歌衣裳。どよめく客席。それ反則だよー(泣笑)。十人十色、思い出の数だけ色んな思いがあったでしょうね。

17.赤いフリージア
18.ほとんどがあなたです

柴ちゃんの声が掠れ気味。さてはさっきの6連発ではしゃぎ過ぎたな。でも笑顔は絶やさない。
・「ほとんどがあなたです」、クリスマスツリー風の飾り付けをしたスタンドマイクを使用。次に「ENDLESS YOUTH」で終わりだと思ってたので意外だったけど、照明効果もあって、CDで聴くよりもずっと都会的・鋭角的で格好良かったですね。ボーカルがグッと差し込んでくる感じで。

MC

ひとりづつ、今年1年を振り返って。
大谷「今年マーシー的には、ファンクラブツアーやりましたね、参加して下さった方います?キャンプファイアーとかギター弾いて、みんなで大合唱したのがすごい嬉しくて。去年もやったんだけど、どっちかというと失敗だったのね、天候的にも悪かったし。今年は外でみんなで楽しくやれて。みんなと近くで触れ合えるのがメロンにとって大事だと思うんで、良い思い出作れたなって。
来年の抱負はですね、色んな髪型に挑戦して(笑)、メロンの中で派手な存在でいる事で、メロンが輝いていければ良いなと思います」
村田「『むらたさーん、ゴキッ』で、歌ってる村田めぐみとは違う村田をあそこまで晒け出したのは、みんなが暖かく迎え入れてくれるからで、すごく張り切っちゃって、ありがとうございます。みなさんもお仕事とか勉強とかたくさんあると思うんですが、いつも心の片隅にメロン記念日がいて、この仕事終わったらメロンの曲聴くぞーみたいな、私たちが元気の素になれるように。私たちもみんなから幸せをいただきますが、私たちもファンに幸せを投げかけられる様な存在になっていきたいと思いますので、来年もよろしくお願いします」
柴田「今年はガッタスとして試合をたくさんやって、夏のお台場で私たちふたりはちょっと遅い初ゴールを決める事が出来て(客拍手)、ありがとうございます!やっとみんなに見てもらえたな、嬉しいところをね。でもこうやって今日もライブをやってみて、ライブやってる時の柴田あゆみが一番好きかなと思います!(拍手)みなさんに支えられて、今年もライブが出来ているんだなと実感しますが。来年も、みなさん、私たちをよろしくお願いします!」
斉藤「今年はシングル「エロス」、自分的にはもう大好きなジャンルで(笑)、セクシーに、更に上にって、自分の中で楽しんでエロスが出来たな、と。フットサルがあったり、夏場とかガンガン黒くなっちゃって、大人になるとか言いながら活発になっちゃってますが、斉藤はそれでいいじゃないかなと。これからも活発でパワフルな斉藤ひとみでね、あり続けたいなと思っています。
一年間、単独のライブを待たせまして、なのに、こうやってみんなが来てくれたこと、本当に心から感謝しています。どうもありがとう。これからもメロン記念日、更にまた、パワフルに、登っていこうと思ってるんですけど、年明けはお決まりでハローのライブがあるんですが、2月にはレビュー&コンサート決まってます。そしてそして(ヲタ歓声)、おーっ?、3月には(歓声)、シーッ、メロン記念日初主演ミュージカル・・・決まってます!!!とにかく、また良いスタートが切れそうなので、やっぱりそれにはここにいるみんなの支えがないとメロン記念日成り立たないと思うので、これからもずっとずっと応援して下さい!よろしくお願いします!」
「一年間、応援してくれたみなさんの為に、感謝の気持ちを込めて歌います。聴いてください」

19.ENDLESS YOUTH

客席は手拍子。ステージ背後には満点の星空。歌いながら、まず斉藤さんが、次に柴ちゃんが目元を拭い始める。最後の「LALALA LALALALA・・・」は長めに繰り返して、客も合唱。歌い終わって最後に手を繋いでオーイと2回。鳴りやまない拍手と歓声。
と、歓声を遮って「シーッ」。水を打った様な沈黙の中、マイクを通さずに「斉藤ひとみ!」「村田めぐみ!」「大谷雅恵!」「柴田あゆみ!」「メロン記念日でした!!!!」
鳴りやまない拍手とメロンコールの中、マサオと村田さんも目尻を拭いながら、それでも笑顔。ステージ上段に上がって、手を繋いでもう2回オーイ。

黙って手を振ってステージ奥に捌けていく4人。あとには満点の星空。拍手。拍手。拍手。




終演

・周りのヲタが口々に「ありがとー!」って叫んでたのが印象的でした。私も本当に「ありがとう」って気持ちで。で、叫ぼうとしたんですけど、声が詰まって出ないんですよ。感極まっちゃって。代わりに腕が千切れるんじゃないかって勢いで拍手してました。こんな素晴らしいライブをしてくれた4人に少しでもこの気持ちを届けたくて。「ありがとう」。本当にそれが全てでした。


・変な話ですけど、このまま解散しちゃってもいいじゃんってくらい良く出来たフィナーレでした(もちろんまだまだ解散してもらっちゃ困るんですけど!)。終演後は充電されたみたいに身体中にエネルギーが満ちていて、どこまでだって歩いて帰れる気がしたくらい。
こないだまでHPPやっててリハの時間もあまりなかっただろうし、初日は公開リハーサルかな、なんて思ってたんですが。とんでもなかったですね。一年ぶりの単独コンにかける彼女たちの思いの強さが凄かったし、そういう浪花節的な物語を抜きにしても、とてつもなく楽しいコンサートでした。
デビュー以来ひとりも入れ替わっていないグループが、自分たちの為に書かれて、長い月日を共に重ねてきた歌を歌う。最近のハロプロではすっかり珍しくなってしまったそんな当たり前の事の素晴らしさを堪能。カラオケコンがどんなに良く出来ていたって、この楽しさは別次元だと断言出来ます。


・私は昼夜公演ある時はだいたい連荘するんですが、今回はまた見たいっていう欲求が湧きませんでした。そのくらい一度の公演での燃え尽きた感が強くて、満足してしまうから。一度きりの恩寵としてこの感動を大事にしたい、そんな感じです。


・終わってみれば9時40分すぎ。公演時間は実に2時間25分。帰りの新幹線の都合でしょうか、途中で抜けていく客がチラホラいたのが気の毒でした。翌日の名古屋公演ではMCを短縮して2時間10分程度で終わったそうです。


スタッフについて

・最初の方にも書きましたが、スタッフは元ごまコンスタッフでした。04秋05春あやコンや、HPPも手掛けた方たちです。今回も彼らの腕の冴えは随所に見られました。

特にフィナーレの感動なんて、あのスタッフあればこそ。満天の星空の元、4人がステージ奥に去っていく演出の素晴らしさは100万言費やしたって描写出来ない自信があります(変な日本語)。セットリストといい、赤フリ衣裳といい、このスタッフって「それ反則!」「それやったら次からどうすんだ!」ってことを平気でやらかしますね(笑)(余談ですが、いまのごまコンを巡る困難ってその後遺症もあると思います)。
ともあれ、次の心配をする前に、今は彼らの仕事を絶賛するべきでしょう。

・あと、このスタッフについてよく言われるのが、そのコンサートの激しさですね。今回も終盤のアゲアゲ6連打なんてその典型なんですが。
でも実はそれ以上に、彼らの最大の持ち味って、演者同士・客席・スタッフの間にとてつもない親密さを感じさせる点だと思うんです。かつて彼らが手掛けたごまコンがそうでしたし、先日のHPP NEO千秋楽のレポで、そのチーム感を絶賛する内容が多かったのもその証明。今回もその長所がいかんなく発揮されていました。

・コンサート途中に何度も席を外してステージ裏に指示を出しにいったり、終演後もステージを指差しながらなにか話してましたね。後4公演、もっと良いコンサートを目指そうというその姿勢が嬉しい。東名阪5公演だけのために膨大な手間と知恵を注ぎ込むその姿勢が素晴らしいし、ありがたいです。


MCについて

・MCが随分長かったですね。最後6連発の前のソロMCはひとりあたり3〜5分、繋ぎのふたりMCも合わせると計20分くらいはやってました。体も冷えるし、正直ちょっと長いかなとは思いました。
理由を推測するに、一年ぶりの単独コンという事で、客の触れ合いの場を用意しようとしたのがひとつ。もうひとつは、長いソロMCの後フルコーラスで激しい6連打がある訳で、休憩しなきゃやってられないというのもあるでしょう。03秋ごまコンで、ごっちんが最後の殺人セットリストの直前、メロンの3曲分まるまる休めたのと同じ配慮でしょうね。

・それから、内容的にはいつもより濃いめの、はっきり言えばコアなヲタ以外には通じにくいネタが多い様にも感じました。FCツアーの話だったり、斉藤さんが自分の好きなケーキの種類を客が知っているという前提で話したり、突然の村田博士キャラだったり。あと、柴ちゃんが最前付近で水飲んでたヲタを激しくいじってたんですが、特定のヲタをあそこまでいじる光景は初めて見ました。
ひとつには娘。コンでの「美貴様」発言とかヲタ芸いじりに見られるような、ハロプロ全体の流れというのもあるでしょう。加えて、コアなヲタにサービスしなきゃという事情もあるでしょう。コンスレ見てたらその辺疑問を呈する意見もありました。けど、少なくとも私は、お客さんひとりひとりの顔を見て話しかけてるっていう親密さがすごく強く感じられて、否定的な印象は全く感じませんでした。

メロン記念日ってメロン一筋でずっと応援してきた方がたくさん居る訳で、正直、外様意識があるんです。だからメロンコンもお邪魔させてもらう感覚だったし。それがここまで4人に親密な気持ちを持たせてくれた。それが、彼女達の姿勢がコアなヲタのみに向けられた閉じたものじゃなかったなによりの証明だと思うんです。

千奈美に名古屋公演でのMCによると、つんく♂先生から柴ちゃんへのメールの返事はまだ来てないそうな。


セットリストについて

一晩たって冷静になってみると、やっぱり2ndアルバムを全部切っちゃったのはどうなんだろう、と思わないではないです。

けど、「熱くて激しいメロン」というステレオタイプなイメージを持っている自分には、今回のセットリストがツボでした。昔の曲と2ndアルバムの曲だと、私個人には思い入れの深さに差がありますし。推しじゃないから気楽に見れたというのもあるでしょう(同じ事ごまコンでやったらもうちょっとグチャグチャ言ってたかも)。

掴みの2曲→初期曲3曲→しっとりとした2曲→大人な3曲→殺人6連打→締めの3曲。意図が明確で、間のMCも(ちょっと長かったけど)前後を自然に繋いで流れが途切れた感じを与えない、いいセットリストだったと思います。方向性は色々ですが、ここまで完成度の高いものを見せられたら文句はありません。
そしてなにより、セットリストの字面を眺めただけでは見えないものが確かにステージの上にはあったんです。魂、と言うか。
そこにメロン記念日にしか作れない世界があり、メロン記念日を強く感じる事が出来た。それが最高でした。



最後に

ごちゃごちゃ書きましたけど、ホントはこんな後付けの理屈なんてぜーーーーんぶ要らないんです。だってステージの上で繰り広げられた光景が半端な理屈全部蹴散らかすくらい、圧倒的な説得力/強度を持っていたんだから。見れば分かる。それが全て。

だから今回のツアー行けない方は、せめてネットでごにょごにょして音源だけでも聴いて欲しい気持ちです。ホントはいけない事なんですけどね。それでもなんとかして、この感動をひとりでも多くの人と分かち合いたいんですよ。まあそういう訳にもいかないので、多分これからもたくさんの方がレポ書いて下さると思うんで、それを読んで雰囲気だけでも味わってください。私の拙いレポが少しでもそのお役にたてれば、「メロンっていいなあ」と思ってもらえれば、それに勝る喜びはありません。

お世辞にも恵まれてるとは言えない現状、それが悪い意味で反映されてしまうかもなんて少し危惧してたんですが、とんでもなかったですね。アイドルに新鮮さが必要ってのはよく言われることですが、若いワインには出せない味がある。年季を重ね、ファンと共有出来るたくさんの物語を築いてきたグループだけが持てる説得力がある。その事を圧倒な魅力と共に示してくれた、そんなライブでした。