6月18日 ハロ☆プロ パーティ〜!2005 〜松浦亜弥キャプテン公演〜

豊中市立市民会館 
昼 つ列
夜 な列



豊中公演に行ってきました。
出来るだけ早くUPするとか言っておきながら、なかなかまとまった時間がとれなくて一週間経ってしまいました。申し訳ないっす・・・。
芳しくない評判がチラホラ聞こえていたので、オリジナル曲1曲もなかったらどうしよう、とうとうカラオケコン批判しなきゃならないのかなー、どういう論旨にしようかなー、なんて開演前は考えてたんですが、辻ちゃん聖誕祭という事もあって予想を遥かに上回って楽しかったです。
千秋楽当日になってなんですが、一応ネタバレ回避の為改行




(改行)





・会場はこじんまりとしたいかにも「地方の市民会館」という風情。1階席のみ。なので後方でも2階席の天井が被さって圧迫感を感じるなんて事もなく、収容人員(1580人)の割には広々とした印象。けど、椅子は狭いので踊る人は窮屈かも。
・特攻服、ハッピはほぼ皆無。ヲタTシャツはメロンが圧倒的に多い。去年の夏ツアーのも目につく。次に多いのが豊中で限定販売された、辻ちゃん誕生日Tシャツ。ちょっと差がついて加護ちゃん。やっぱりあやヲタは減ってる印象。そんな中、03春松リングPINKのTシャツを着てる青年が印象的。ヲタの平均年齢は総じて高いが、ベリーズに比べると20前後の若いヲタが多い。
特筆すべきは家族連れの多さ。3割弱はいたかな?会館主催の為会場枠で相当数のチケットが売られたらしい。ただ、今公演では親子席が設定されていない為、子供は見難かったと思う。
客入りは9割。後方にチラホラ空席有り。
・会場のそこかしこにサイリウムを「のの」の字に加工した、通称「ののりうむ」が。辻ヲタの皆さん、相当張り切ってる模様。
・花はあやや宛に、江崎グリコから。
・ネタバレ回避してたので、事前に聞いてたのは「加護ちゃんブギトレを歌う」、「あやや辻ちゃんがエロスでM字開脚をする」「笑顔に涙を歌う」っていう位。千奈美に、辻ちゃんがエロス歌うってのはどこかで情報が捻じ曲がってたようで、そんなサプライズはありませんでした。よかった(笑)
昼公演はオペラグラスで凝視。夜は基本的に踊りながら。
・夜の開演前アナウンスは辻ちゃん。漢字読めなくて噛みまくり(笑)。ヲタ大盛り上がり。いちいち「はーーーーーい!」って元気良く返事したりして。


曲ごとの感想

オープニングSEはエルガーの「威風堂々」。豪華な面子に合ってる、ナイス選曲。最初サンダーバードかと思ったけど。ワクワクしてくる。
プロレス風の男声アナウンスに乗って登場。ガウンを着て現れて、名前のコールに合わせてそれを脱という趣向だけど、微妙。台本だけ渡されてリハなしで初日に臨んだかの様なグダグダ感というか、手持ち無沙汰な感じ。


1.めちゃホリ(全員)
2.ピース(全員)

最初か最後がめちゃホリだったらすごいよなーって思ってたんで、「ホントにキター」って感じでのけぞる。暗雲漂う幕開け。
ピースもないよなー。辻ちゃん加護ちゃんがいるとは言え、この曲はあくまで娘。の曲であって、気安くカバーして欲しくなかった。まぁ、それをいったらカラオケコン路線はみんなそうなんだけど。
こういう大名曲のカバーを繰り返すと、曲がドンドンすり減って、それらの曲の供給元である娘。やあややが大事な武器を失うって事になる。ラブマ・ピース・でっかい宇宙・めちゃホリetc。現にめちゃホリなんか、辻加護卒コンのトラウマでもう無心に聴けないし。
台詞はあやや。スカートめくったり、お尻叩いたり、かなり激しくイタズラしまくり。昼は「あー、愛しのあの人、お昼ご飯」のとこで加護ちゃんにマイクを向けて、加護ちゃん「なに食べたぁー?!」。夜は、あやや「何食べたんだろう?」辻ちゃん「唐揚げ!」


MC

辻ちゃんはアナウンスについて、「あのー、漢字がいっぱいありまして・・・。それで18歳になってもバカ女はちょっと手放せないなーと思いました。それとですね、今日のライブはこの中で一番目立って行こうと思うので、みんなのんから目を離さないでねー!」
斉藤さんは今日も過剰にアピール。
ここでWがあややの衣装を脱がすと、下からWとお揃いの衣装が現れ、一緒に歌う前フリになるという趣向が。「春のうららの隅田川〜」って歌いながら脱がすんだけど、最後はグダグダに。あやや「ちゃんと締めて!」


3.ロボキッス(松浦・W)

Wのふたりで歌うとこ見たかったな・・・。まぁ、現代日本のアイドル3トップの共演という豪華な絵ではあるんですが。股間を寄せ合う振り、あややが加わると全く意味合いが変わってしまいますね。ムズムズする背徳感が無くなって、でもいやらしいかと言うとそうでもない、微妙な感じ。オリジナル超えはかなわず。
間奏であやや辻ちゃん加護ちゃんをひとりずつクルクル回すんだけど、残ったひとりがあややのお尻叩いたりくすぐったり、いたずらしまくり。


4.愛の意味を教えて!(W)

振り付きで見るのは初めて。特に印象はなし。
二人を生で見るのは飯田さんの卒コン以来、4ヶ月半ぶり。やっぱりかわえぇ・・・。辻ちゃんのウエストのくびれがすごい事に。腹筋がきれいに浮き出て、かつての過食っぷりが嘘の様。ダンスは素早く、ピタッピタッと決まる。つんく♂先生の「辻天才説」を思い出す。声もビームの様に直線的に伸びて、ホールの隅々まで届く感じ。こんなにライブ向きの娘だっけ?
対して、加護ちゃんはダンスの動きが小さい感じ。体力?バランス?体の硬さ?やわらかく湿った声も、ヲタの歓声の中ではニュアンスが伝わりきらず。私の中では加護ちゃんは(歌とダンスに関しては)ライブ向きでない娘なんだけど、それを再確認。


5.デコボコセブンティーン(W)

アルバム曲持ってくるとは思わなかった。この曲だと加護ちゃんの湿り気のある声が映えるね。ライブでの加護ちゃんは元気モードやしっとりモードより、せつなモードの方が生きる様な。
膝を折って身を屈めるとステージが昇降してる様に見える振り付けが面白い。


6.抱いてHOLD ON ME!(松浦・辻・村田・斉藤)

かなり唐突な印象。馴れたけどさ。この曲でこの面子で辻ちゃんが混じってる事に少し感慨を覚える。
松浦の声自体は色っぽくないんだけど、技術で色っぽく聴かせようとしてる。2番のサビ、「あぁーーーーー!」って叫ぶとこで最後、気持ち良いくらいピタッと止める。隅々まで意思の行き届いた、コントロールされた歌唱。
「ねぇ笑って!」が村田さんだとは思わなかった。


7.ブギートレイン03(加護)

04冬ハロでのピロリン程のミラクルは起こらず。
昼、上段ステージから降りてくる時、足首がカクッとなってこけそうになる。そういう振りなのかと思ったら、この後のMCによるとほんとにこけそうになったらしい。
関西という事で、最後に「おおきに!」。


MC(松浦・加護→加護OUT、村田・斉藤IN)

二人とも関西弁で喋る。加護ちゃんも最近は関西弁で話す機会が増えましたね。
加護ちゃん「いつもとなりにのんがいるんやけど、この時はひとりやない?それがね、ちょっと不安もあるんだけど、不安を乗り越えて楽しいんですよ」

夜の部では斉藤さんがDHOMでテンション高過ぎた事をいじられる。辻ちゃんもニヤニヤしながら踊ってたそうな。
次の曲紹介、斉藤さん「肉体は、正直な、エロス!」って妖艶な笑みを浮かべつつ、ガウンの前をバッと開ける。やり過ぎ(笑)


8.肉体は正直なエロス(松浦・メロン記念日

この曲は松浦春ツアーで凄まじい殺傷力を発揮してたけど、相変わらず別世界。演出スタッフが同じなんで当然と言えば当然ですけどね。(この点後述)
あややはM字開脚になんの躊躇いも無く、違和感なく溶け込んでる。尻突き出して、腰振りまくり。「アイドルあやや」を振り捨てようとしてるのか?とすら思う。
この曲は双眼鏡で凝視(笑)。個人的に、このあたりからスイッチが入る。


9.赤いフリージアメロン記念日

悪意があるとしか思えないセットリスト(笑)M字された後に「純潔の赤いフリージア」とか言われても。
名曲故、何も考えなければやっぱり盛り上がる。この辺、後浦なつみコンや美勇伝コンと同じ。


10.This is 運命メロン記念日

盛り上がりの勢いなら、本公演中最高。


11.ね〜え(辻)

辻ちゃんかわいー」以外の感想はなし。幸福感溢れるステージなんだけど、カバー路線は余程はまらない限り、ミラクルを起こす事は難しい。(例外は加護ちゃんピロリン、三好会えない長い日曜日etc)
1番ラスト、「あなたが好きだからよー」のところを「みんなが好きだからよ」と変えて歌ってた。間奏部で客席とジャンケンするんだけど、私は1勝1敗2分。


12.あなたなしでは生きていけない(加護・柴田・大谷)

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇえ!!!!!遂にベリーズまで・・・・・・・。完全に意表を突かれました。本公演最大のサプライズ。すごく好きな曲というのもあるけど、先日のベリーズコンで「今の自分達に合った曲をオリジナルメンバーで歌える幸福」を堪能したばかりだったので、せめてベリーズの曲だけは、曲とグループの結びつきを薄めてしまうカバーはして欲しくなかったな。
とは言うものの、やっぱりかっこいい。カラオケコンに疑問を感じたら何も考えずにのる事にしてるんで、がっつり楽しむ。節操ないなとは思いますけど。
子供の歌声・ダンスに馴染んでるんで違和感はあるんだけど、曲がいいんで、それなりに。ただやっぱり動揺してたらしく、細部は覚えてない。悔いが残るポイント。
そんな中でも柴田が目を引く。メロンの曲の時も思ったんだけど、この日の柴田はすごかった。覚醒?ここも後述。


MC(松浦・辻・柴田・大谷)

昼の部、辻ちゃんハロプロ。メンバーからの誕生日おめでとうメールやファンレターいっぱい来たそうな。ヲタの歓声に応えて、「ありがと〜〜〜〜〜う!!ゲッツ!」みんなこける。
夜の部、あやや「パーティーと言えば、昨日のの、パーティーしたの?」辻ちゃん「パーティーはぁ、あのねぇ、してない・・・」あやや「そういう事もあるかと思いまして・・・」盛り上がる客席。が、「でもでも、アイスのケーキ食べたよ!」と空気を読まずに遮る辻ちゃん(笑)。
加護ちゃんがケーキを載せた台車を押して、村田さん、斉藤さんと共に登場。ステージと客席みんなでハッピバースデー。あやや「食べて!」辻ちゃん「いいの?」ヲタ「いいよ!!!」「いいの?おいしー!」ピョンピョン飛び跳ねてビックリしまくりな辻ちゃん
あやや「ののだけ知らなかったんだもん」辻ちゃん「知ってたの?」あやや「そだよ。ずっと前から」辻ちゃん「誕生日っていいですねー(照)。今日はホントにホントにありがとうございまーす!アドリブとか弱いんで(笑)」あやや「このケーキは」辻ちゃん「後でみんなで食べようね」あやや「感想を述べますから、みんなには」辻ちゃん「感想は、おいしいに決まってるでしょ!」幸せそうな辻ちゃん
次の曲紹介の為袖にはける途中、台車を回して客席にケーキを見せようとするやさしい辻ちゃん。でも、シートをかけて隠してた台車の中が見えただけで意味が無かったおバカな辻ちゃん辻ちゃんワールド全開。至福の時。暗闇でスタンバイしつつ大笑いしてるあややが印象的。歌いにくいだろうに(笑)


13.ずっと好きでいいですか(松浦)
14.LOVE涙色(松浦)

ずっと好きでいいですか、出だしの照明があやや春ツアーと同じ。ここで現あやコンスタッフ=ごまコンスタッフがこのツアーに関わってる事を確信。この点後述。
カラオケコンのデメリットを感じる。前後のセットリストを通じて曲に意味を持たせることが出来ない為、「うまい」「良い」で終わってしまう。技術・声量はハロプロ。内で明らかに突出してるんだけどね。ソロコンと比較すると、どうしても食い足りない印象。この人の歌にはどうしてもハードルが高くなってしまう。
LOVE涙色でLOVEコール出来る人は頭がどうかしてると思います。


15.桃色片思い(松浦・W)

パフォーマンス面では、辻ちゃん加護ちゃんは居るだけって感じ。正直、今のあややはこの曲歌うのが窮屈そう。
けど、やっぱりこの面子だと幸福感が溢れてる。
途中、曲を止めて客を煽る所、あやや「みんなー、楽しんでる?」辻ちゃん「みんなー、笑ってる?」加護ちゃん「みんなー、HAPPY?」


16.The美学(松浦・メロン記念日

この流れだと、この曲も楽しい。リリース当時より、メロンと肉エロ踊ってる現在の方がしっくりくる感じ。
次の曲との間のあややの煽り、あやや「いぇー!」客「いぇー!」あやや「いぇー!」客「いぇー!」あやや「いぇいぇいぇー!」客「いぇいぇいぇー!」、あやや春コンでも聴いた様な。


17.浮気なハニーパイ(全員)

ハニパイ、間奏のダンス合戦、ごまコンのLIKE A GAMEですね(笑)
このスタッフお得意の、EC前の畳み掛けモードに突入。


18.LOVEマシーン(全員)

盛り上がる。盛り上がるんだけど、使われれば使われるほど、この曲の特別さが失われていくような。
「でぃあぁぁぁーーー」は録音そのまま。「みだら」「あらわ」は斉藤さん。


19.笑顔に涙〜THANK YOU! DEAR MY FRIENDS〜(全員)

とってつけた様なセットリストだけど、なぜかはまる。ファーストデートを知らない自分には、この7人の為に書かれた曲とすら思えてしまうくらい。カラフルで、楽しくて、でもちょっとせつない河野サウンドの魔法。間奏部分、この時間が永遠に続いて欲しいと思う。「また会えるかな」の「また」が数ヶ月後に予定されている事はさておき。
「意味ないケンカも出来ない」でどつきあったり、「アマチュアバンドのMD」でウォークマンで曲聴く振りしたり。


ECは希美コール


MC(全員)

辻ちゃん「希美で〜〜〜〜〜〜す!」と叫登場。「あのね、実はのん、いつものんて言われたり、のんって言ったりするから希美っていう実感がまったくなくて、希美だなーって思いました。」口々に「希美!」と呼びかけるメンバー。沸き起こる希美コール。辻ちゃん「ありがとーーーーーー!コマネチ!」エエェェェェエエェェエエエ!こける柴ちゃん、斉藤さん。This is 辻ちゃんワールド。
最後の挨拶、辻ちゃん加護ちゃん「「ドンドンドン、ドドンガドン、Wでーす。ひし形、覗いたろ、あ、みんな見えたー」昼はこれ2回やって揃わなくて失敗してたんだけど、夜は無事成功。


20.YOUR SONG〜青春宣誓〜

アカペラ。昼はコーラスのズレに引きずられてあややまで半音づれて失敗。不協和音にヒヤヒヤ(笑)。夜はきわどい所もあったけど、成功。
ツアー前半ではドキLOVEだったそうな。


21.ALL FOR ONE & ONE FOR ALL

でっかい宇宙と同工異曲ではあるものの、まだ磨り減ってない分、楽しく聴けた。この7人はハロプロのメジャー感や多幸感をそのままにスケールだけ変えた縮小コピーって感じ。そんな7人に案外合ってるのでは。
夜の部、スタッフの仕掛けたちょっとしたサプライズが。間奏で舞台袖から投げられたタオル(ツアーグッズのメンバー別のやつ)を受け取って歌いながら振るんだけど、辻ちゃん加護ちゃんだけ、豊中限定販売の辻ちゃん聖誕祭Tシャツ。私は加護ちゃんにロックオンしてたんだけど、最初「エッ?」って顔したものの、事情を察して笑い転げる加護ちゃん。隣のあややに見せて二人でさらに大笑い。その隣では辻ちゃんも。おどけて客席に向けてTシャツを広げて見せる加護ちゃんの「こんなんきちゃったよー!」って表情が可愛かった!

歌い終わって一旦緞帳が降りる。再び上がったら、辻ちゃんは背中向けて絡まったTシャツと格闘中(笑)。スタッフがから結びにして渡したらしい。ジタバタしてる辻ちゃんを隠そうとする6人。辻ちゃんを中心に熱いチーム感が!やっとほどけて着てみたものの、明らかにサイズ大きすぎ(笑)。彼氏のTシャツ借りた女の子って風情。会場がなんとも言えない暖かい一体感に包まれる。
斉藤さん「18才ののんのセクシーには負けないから」辻ちゃん「18才になったから、ボスには負けない。18才になったから、エロスくらいは(笑)」「今日はですね、ホントにのんは18年間生きてるんですけど、ほんっっっっとに、すっっっっっっっっっっごい幸せでしたーーーーー!!!メンバーのみんな、ファンのみんな、スタッフのみなさん、ホントに今日はありがとうございましたー。みんな気をつけて帰るんだよー。どうもありがとー」
加護ちゃん「次はサブリーダーから、えー、のん、お誕生日、一日遅れてますけど、おめでとうございます。」辻ちゃん「ありがとうございます」加護ちゃん「のん、あのー、あのさー、ちょっとごめん、じゃ、言うよ、あのさ、あの、1年後のさ、19才もこうやって祝える様にさ」辻ちゃん「そうね」加護ちゃん「18才はすごいいい青春しようよ」辻ちゃん「そうだね」加護ちゃん「これからもリーダーがんばって」辻ちゃん「これからもサブリーダーよろしくね」加護ちゃん「うん、よろしく。すぐ18に行くから」辻ちゃん「わかった、すぐに19なっちゃうから」加護ちゃん「うん、待ってて。18で待ってて」辻ちゃん「わかった、わかった。ありがとう」加護ちゃん「うん、おめでとう。今日は楽しかったです。ありがとうございましたー!」二人で「以上、リーダーの辻希美と、サブリーダーの加護亜依、二人合わせてWでしたー!!」
最後、辻ちゃんの「隣の人と手をつないでくださ〜い」という呼びかけの後、会場全員でオーイと手をあげて終演。

追い出しSEがあっさり終わったせいか、最高コール等はほとんどなし。肩透かし感はあるものの、最高とか万歳とかちょっと苦手なんで、狙ってやったなら良い判断。


全体の感想


・曲ごとのレビューだと、技術的な面とか歌が育ってるか否かとかに目が行きがちなので、どうしても否定的な文章が多くなっちゃいますね。
でも、実際の会場の空気は全く違いました。まず、おそらく現代日本のアイドルの中でメジャー感にかけては3TOPであろう、あやや辻ちゃん加護ちゃんの3人がいるが故に、最近のハロプロには珍しい「世間に届くメジャー感」が感じられました。個人的に、センターステージが大成功だった04春娘。ツアーを思い出した程。
加えて、7人全員が豊富な舞台経験に裏打ちされた確かなスキルを持っていた事も大きかった。
そしてなにより辻ちゃんを中心にした実に幸せな一体感。「この7人、いいグループじゃん」って思えるんですよね。後浦なつみコンがあくまで「なっちとごっちんあややの合同コンサート」でしかなくて、後浦なつみの固有性とも言うべきものを生み出せなかったのと対照的。

メロン記念日ってなんだかんだ言って、やっぱりすごいんだなーって思いました。美勇伝コンでカントリーがすごく良かったので「今なら他メンソロツアーのゲストも務まるかも」ってレポで書いたんですけど、一瞬で客を鷲掴みにする求心力といい、一気に会場を沸騰させるパワーといい、桁違いでした。キャリアは伊達じゃなかった。
あと、柴ちゃんがえらいことになってました。みなぎる気合。自分がやる事に確信を持って振舞い、ステージを楽しみつつグイグイ前に出て来る。ダンスは点から点への動きが素早く、一回り大きく動く感じ。声も太く、声量アップしたような。うまい訳じゃないし、結構ブレたりしてるんだけど、変化は歴然。今までは3人に守られてるって感じだったのに、この日の柴ちゃんは逆に3人をグイグイ引っ張る感じすらした。シャッフルでPJに出た時もすごく良かったんだけど、本格的に確変期に入ってるのかも。

あややも昔は「周りの輝きを吸い取って自分だけが輝く」なんて言われた事がありましたが、今はうまい事周りを生かせる様になりましたね。独断専行型のストライカーがパスワークを覚えたっていうか。かつての抜き身の日本刀剥き出しって凄さは見えにくくなったけど、いい年の重ね方してると思います。
ただ、あややの変化に曲がついてきて無いという課題も改めて浮き彫りに。肉エロに何の違和感もなく溶け込んでた様に、明らかに本人は脱アイドル、大人の女へと急速に変わって来ている。なのに、キラーチューンは「アイドルあやや」時代のものばかり。窮屈そう。曲と本人の今のイメージがずれてるから、「うまい」とか「良い曲だな」とは思うけど、「すごい」とは思えないんですよね。ソロコンならセットリストで誤魔化せるんだけど。あややは「洗練された凡庸さ」に向かってる様に感じました。

・夜公演はオペラグラスを使わずにほとんど肉眼で見ていたのですが、盛り上がってくるまでちょっとステージの遠さを感じてしまいました。彼女たちの力量ではやはり一朝一夕では歌をモノにするのは難しい訳で、後方まで歌を届かせるのは難しい。そうなると後方の客が楽しむ為には暴れるしかなくなる訳で。その不公平感を無くす為にはビジョンの設置は必須かと。カラオケコンだからこそ。

・総じてジェントルなヲタが多かった印象。血気盛んなヲタはベリーズや6期に流れたのかな?昼夜とも、後ろの家族連れにステージが見えるか気遣ったり、席交換を申し出たり、子供にののりうむを上げるヲタの姿が見られました。辻ちゃんもこの日ばかりはヲタを愛してくれてたと思います。

後浦なつみコンの時も思ったんですが、カラオケコンだとヲタがパート割に慣れて無い分、PPPHが揃いにくいんですね。結果、比較的快適に歌が聴けました。これが私がカラオケコンに寛容な理由のひとつです。議論の本筋からずれまくった話ですけどね。
このツアーを通して新しく何が生まれるのか見えにくいのはわかります。現有資産の食い潰しという批判もわかる。あやコンなんて、明らかに本ツアーのせいで日程圧縮されてるし。でも楽しいって感じたのも事実なんですよね。今はそう感じられる事を喜びたいです。この問題については追ってもう少し書く事もあるでしょう。

・個人的に盛り上がったのが、キャプテン公演の演出スタッフがごまコン及び、04秋以降のあやコンを手掛けているスタッフだった事。ハロプロ。のライブに革命をもたらし、ごまヲタの間では半ば神格化された人達です。
怪しいな、とは思ってたんですよね。ステージ上に設置された360度回転するライト、乱れ飛ぶ色彩(これはこのスタッフの得意技です)。運命のセットリスト入り(彼ら、この曲大好きなんです)。ずっと好きでの出だしの照明と、桃色片思いの途中で曲を止める演出が05春あやコンと同じ。ハニパイのダンス合戦はごまコンのLIKE A GAMEそのままだし。EC前に盛り上がる系の曲を畳み掛けてくるのも彼らの得意技。おまけにPA卓にはごまコンで見覚えのある顔が。そしたらECの際、通路に通称「禿の舞台監督」こと、03ごまコン・現あやコンの舞台監督の姿が!ごっちんが「いつも自分をちゃんと見てくれてる人」と絶大な信頼を寄せる方。以前、後浦なつみコンの京都公演の客席で見かけたんですが、キャプテン公演の参考にする為だったんでしょうか。
これで私がキャプテン公演に心惹かれる理由が少しわかりました。このスタッフが手掛けるコンサートは、演者が実に生き生きと輝くんです。人は真に自分を理解し、認めてくれる人の為にこそがんばれるもの。コミュニケーションを取り、メンバーを見つめつづけ、信頼関係を築いてきた結果でしょう。柴ちゃんの覚醒も監督さんの視線が関係してるのかも。
加えて嬉しいのが、ごっちん、メロン、あややにつづいて辻ちゃん加護ちゃんのふたりにまで「ごまコンスタッフ魂」が注入された事。プロデュースが迷走する現在、彼女達を真剣に見守って的確な示唆を与えてくれる人の存在は本当に心強い。

・やっぱりこの日の主役は辻ちゃんでしたね。コンサート中、「辻ちゃんの才能はみんなに愛される事」という言葉を幾度も思い出しました。この言葉、もともとはモー神通信のTKさんの「辻ちゃんの最も重要なメンバー内での役割は「愛されること」だと思います。」という言葉がなんですが、私の中でそれがいつしか変化してこんな形に変わってたのですね。メンバーと客席全員が辻ちゃんの事をを心からいとおしく思い、その思いを通じてひとつになれる。まさしく奇跡の様な時間でした。