文章書いてて思う事

例えば、キャプテンのどこか悲しみを帯びた佇まいにはいつも何かしら心惹かれるものがある。けど、それを表現する言葉を私は持たない。結果、嗣永のあざとさとか菅谷のアフォの子っぷりといった比較的書きやすい話ばかり書くことになる。
見たままの情景を書くのは簡単。ちょっとした理屈を捏ねるのも簡単。しかし、ぬるい頭では論理やレトリックのストックはすぐに尽きるし、なによりそんなものでは彼女達の素晴しさに全く届かない事は書いた本人が一番よく知っている。そこで詩的言語で語ろうと試みるも、そこは才能が全てを決する世界。
「人は書きたいことを書くのではない、書ける事を書くのだ」という言葉が身に染みる。
そしてそれは文章を書くのに限った話ではないのだ。